気をつけろバカ！ (ページ7)

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大人なんだから気をつけろ！ページ7

日曜日だったので久々に、近くのスーパーへと買い出しに行っていた。最近はトントンさんの親切に甘えて、残りのおかずや食材をもらって0円食堂生活をしていたので反省期間中。自炊はするが好んでする趣味などない。けど「2合ぐらい炊いて残りは冷凍したら楽ですよ」とトントンさんから助言を受け取ったので実践してみる。カレーを作ろう。

簡単だし、3日ぐらいは夕飯として食べれる。日をおくことによって美味しくなるとか言うしね。材料の他にもお菓子やアイスやらを買っていたら、帰りのバッグが悲鳴を上げていた。

近くだから車を出すのも面倒で、徒歩で来た自分を恨む。重すぎる……。久しぶりに買った卵だけは割りたくないと、慎重に運ぶのだがその分めちゃくちゃ歩く速度が遅くなる。
丁度家とスーパーの間にある公園まで帰ってこれたことに感動していると、ウエストポーチに入っているスマホが鳴り始めた。こんなタイミングが悪い時に…。上司だとマズイが苛つきながらスマホを見ると見慣れた文字が現れた。

「………もしもし」
『あっ、Aちゃ！やばいやばいやばいホンマに緊急事態なんやって！暇！？どうせ暇やろ！！ちょぎゃああああ！！！！はよ来てぇ！！』

3コール目の所で取れば、本来男性が出せるはずのない声の高さが耳に響いた。緊急事態って…前もこんなことあったよな…。それと暇だとなんで勝手に判断されなきゃいけないの！
電話は同期の大先生。サボリ魔だったり女より女とか、良いとは言えないあだ名をつけられたりしている人間から。生憎これからカレーの研究をするという用事があったのだが、この公園から大先生の自宅は遠くはない。むしろ私の家よりかは近い。

休憩がてらに行ってみよう。何か報酬が出るかもしれないしね！
自宅のマンションへの帰路とは反対の方だが、大先生の自宅へと足を向かわせた。