後輩のつまみ食い【企画】 (ページ24)

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そのあと、ショッピくんに風呂から上がったことを報告すれば、俺も入ってきちゃいますねと先程まで私がいた所へと入っていった。

その間、暇だろうから見ていいと言われたテレビで丁度やっていたドラマの再放送を見ていた。

｢Aさん。｣
後ろから私を呼ぶ声。振り返ればバスタオルを首にかけたショッピくん。いつもと違う、かなりラフな格好だ。

彼はこちらに歩いて来たかと思いきや、私の肩に頭を預けた。彼のふわふわとしたくせ毛が擽ったい。

｢……はあ、｣

どうしたらいいのか分からず、とりあえずショッピくんの頭を撫でていると、彼の口からため息が零れた。

｢俺いま、めっちゃ幸せです｣
｢……私も｣
｢ほんとですか｣
｢うん、ショッピくんに負けないくらい｣

そうやって二人で笑い合う。そのあと、趣味の話だとかをしていると、時刻はあっという間に深夜を回ってしまった。

｢もう寝ましょうか。｣
｢そうだね｣

ほんとはもっと話したかったけど、眠たいのは事実だ。私はショッピくんと同じベッドに潜り込んだ。

｢また、デートいきましょうね｣
｢うん。…今度はちゃんとした靴履いてくるから｣
｢あは、いいんすよ別に。慣れてない靴でも。今度は無理させないので｣

そんな会話をしていると、ショッピくんは何かを思い出したようにあと声を上げた。

その瞬間、彼の顔が一気に近付き、唇にやわらかい感触。

｢え｣
｢……いつしようかなって今日ずっと考えてた｣
そう呟いて、目を細めて満足気に笑った彼は、電気を消しておやすみなさいと目を閉じた。

…私は当然眠れるはずなんてなくて。