23話 ページ25
そこに居たのは、列車の時見たようなあのブヨブヨとした塊に近いものだった。
『鬼舞辻、、無惨、、？』
これが鬼舞辻無惨？威圧感が凄まじい。が、もう少し人間ぽいと思っていた
「、、随分とお早い到着だな。鳴女はなにをしている」
ぞもぞもとブヨブヨの塊から頭らしきものが出てくる。それと同時に重々しい殺気が私の体を包んだ。
鬼舞辻無惨は、赤い目をした、人間的な美しい顔立ちをしていた。しかし体は依然ブヨブヨのままで少し滑稽だ。
「ふむ。今は少し困るな。貴様の力はどの程度なのだ？」
困った素振りを見せた瞬間に多数の手が私に襲いかかる
『っ！！っりゃ！』
戦闘開始の合図とみなし、手を切りつけつつも鬼舞辻へと徐々に近づく。
憶測だけど。きっとアイツ万全じゃあないんじゃない？すこーしだけども、もうひとつ腹部ら辺に黒髪の頭が見えるのだ。取り込んでいるのだろうか。
『っまあ、なんにせよっ！その人は助けるし、お前をっ、倒す！！』
広範囲の手を切り、一気に無惨へと詰め寄る
まずは取り込まれそうな人を助けなければ。
不死川さん。力を貸してください
『壱の型、塵旋風･削ぎっっ！』
赤い血が吹き出た。刀の手応えもあった。
やった、当たったのだ。
「、、目障りだな。貴様は時間稼ぎに使わせて貰うぞ。」
気がつくと、目の前には無数の手があった。
速すぎる。かわせない。
手は、鋭利な刃物のように変わり私の体を切り刻んだ。
『っあぁぁぁ！！！』
ピリピリと細かい痛みが全身を駆け巡る。
いたい、いたい！！！
「じっくり痛ぶるのも良いけどな。」
その言葉と同時に太い太い腕が私の鳩尾を貫く。
『っぐ、、かはっ、！』
ニヤリと冷たく笑う鬼舞辻を、不覚にも綺麗だと思ってしまった。
話に聞いていた。死ぬ間際は時が止まったように見える、と。煉獄さんもこんな感じだったのだろうか。
貫いたままブヨブヨと動く手に、刀をさす。せめてもの抵抗だ。
ぽとりと赤い血が垂れるのを見て、鬼舞辻はなにやら呟いた
「くく、焦るな。そう早まらなくともちゃんと貴様は鬼にしてやるからな」
ドクン、と大きく脈打つ心臓。うねうねと気持ち悪く動き出す手。
鬼舞辻の血が、鬼の血が、大量に流れ込んできた。
「あ、っやめ、、てっ」
まさか。
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カカ(プロフ) - narumiさん» ありがとうございます！ハッピーエンドは大好きです、、 (2020年1月4日 1時) (
レス) id: c193d50bb9 (このIDを非表示/違反報告)
narumi(プロフ) - すごく面白かったです！ハッピーエンド〜 (2020年1月2日 9時) (レス) id: 8ae7060ebb (このIDを非表示/違反報告)
カカ(プロフ) - じゃがりさん» 嬉しいです！！ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します (2019年12月31日 13時) (レス) id: c193d50bb9 (このIDを非表示/違反報告)
じゃがり - すごい読みやすいです！！不死川さんかっこいい！更新頑張ってください( ‘-^ )b (2019年12月27日 11時) (レス) id: f9158bf3f2 (このIDを非表示/違反報告)
カカ(プロフ) - 花っち�擦気�» じゃんじゃか展開を進めてしまいます笑しゅきだなんてありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！ (2019年12月26日 21時) (レス) id: c193d50bb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カカ | 作成日時：2019年12月14日 17時
