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にゃあ! ページ36

あんずside




姫宮「A〜っ!」


伏見「あんず様、A様。」





Aちゃんに飛びつく姫くんと
その後で丁寧に一礼して崩れぬ笑顔の伏見くん。







貴「弓弦先輩、桃李くん、今日お迎えは?」


姫宮「んー?久しぶりに歩いて帰ろうかなーって!
A達はいつもより早いね、帰るの」


あんず「企画の話し合いとかしてただけで
珍しくプロデュースが無かったからね。」


姫宮「へー、ない日とかあるんだあ…」






珍しいと言わんばかりに目を丸くして
私達を見る姫くん。
ああ、可愛い。








伏見「途中まで一緒に帰りましょうか」


姫宮「賛成〜!」









Aside





あん先輩、弓弦先輩、桃李くん、私
この4人で帰るのは何気に初めてかもしれない。

2ヶ月前の今頃なら日も落ちて辺りは真っ暗だっただろうに今は薄暗いだけで太陽の残り少ない光がこの土地一帯を照らしている。







姫宮「AA!手、繋ご!」


貴「いいよ」


伏見「おや…」


あんず「グッジョブ」







私の手を取って嬉しそうに大きく左右へ揺らし
鼻歌を歌う桃李くんが可愛くて少し笑ってしまいそうになる。

私よりも少し高い背に意外と大きい手。
ゴツゴツしてなくて女の子みたいなんだけど
凄く安心感がある気がする。

山本さんはニャーと鳴いてしっぽを垂れさせてるのが分かるのでご機嫌斜めなのだと察した。







姫宮「僕以外と手、繋いじゃ駄目なんだからね!」


貴「そうだね」







少し笑っていえばホントのほんとにダメなんだよ!と顔を膨れさせて言う桃李くん。








あんず「あー…かわよい…」


伏見「同感です」

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作者名:★猫魔女★
作成日時:2019年2月13日 6時

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