先生、助けてください。(切実)

７冊目 ページ8

Aside

敦「はー食った！もう茶漬けは１０年は見たくない！」

いや、凄いよ君。

そんなに食べるだなんて、大食い選手にでもなれば……ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝｯｯ

独歩(・・)さんはめちゃくちゃ怒ってるけど。

敦「いや、ほんっとーに助かりました！孤児院を追い出され横浜に出てきてから食べるものも寝るところもなく………あわや斃死かと」

孤児院が追い出した？………

あらためて敦君の過去を聞くとそこに疑問が出てきた。

太宰「ふうん……君、施設の出かい？」

敦「出と云うより……追い出されたのです。経営不振だとか……事業縮小だとかで」

太宰「それは薄情な施設もあったものだね。」

………この人(治さん)は、危険だ。

私の脳がそう、警告を告げた。

そして気づいたことがある。

独歩さんの腰の拳銃。

普通、銃刀法違反で捕まる、が

…………おそらくそれはない。

つまり通常の仕事ではない。

危険な仕事をしているということ。

そして治さん(・・・)の推察力はおそらく、はるかに上、

もはや悪魔の域だ。

なぜなら、最初から敦君のそれを知っていたかのようだったからだ。

よくはわからないが、

なぜか、私にはそれが凡て計算してあって、彼の計算式の通りに物事が進んでいるように思えた。

いや、……な訳無いか。(そう思いたいだけでしょ)

でも警戒はしておこう。

そしてそう考えているうちにいつの間にか会話は進んでいて……

敦「そ、それで……探偵のお二人の今日のお仕事は…………」

なるほど、探偵だったのか………

え？探偵なの？←話聞いてなかった

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