486:恋人未満(1) ページ32
ｳﾆｮｸの肩を強めに叩くﾄﾞﾝﾍをﾋﾁｮﾙと止める
その仕草のせいか、お尻の上辺りの痛みを思い出す
「私もさっき叩かれて痛かったです」
ﾋﾁｮﾙ「俺のお陰でｳﾆｮｸと話せたんだから有難く思えよ」
こっちへ伸びて来た大きな掌にﾋﾞｸﾘと驚いたけれど
予想外にそのまま頭をふわりと包まれて
さり気なく髪をﾎﾟﾝと撫でられた
ﾋﾁｮﾙ「よかったな」
「…はい」
ﾋﾁｮﾙ「またﾊﾞｶみたいに泣かれたら面倒臭いからな」
ﾄﾞﾝﾍ「ﾋｮﾝが一番心配してたくせに」
その一言が無くとも彼の優しさが垣間見えた
ﾋﾁｮﾙは、寒くて死ぬと言い放って
周りを急かしながらこの場から離れていく
「あっ…ありがとうございます」
振り向きもせずに彼は手だけをひらひらと振った。
──────…‥
遅い時間に帰宅すると、部屋の灯りがついていて
明日の朝早いはずの彼女が起きている
「ただいま。起きてたの？」
ﾚﾅ「あのっ、あのね？ﾘｮｳｸから、ﾋｮｸがいなくなったって連絡来たんだけど…ﾗｼﾞｵに行っちゃったせいでそれからわかんなくて！」
「あ、それね。大丈夫だったの」
ﾚﾅ「はぁ？」
機関銃の如く早口になった彼女の力が抜けていく。
ﾚﾅ「なにそれ」
「……傷ついたんだと思うよ、ずっと好きだった人だもん」
ﾚﾅ「そうかもしれないけど…それで二人で好きだって言い合って終わり？」
「まぁ、うん」
さっきの出来事を全て説明すると
彼女はしばらく考えながら私に質問攻めで
いつもは一件落着となると良かったと言うはずなのに
ﾚﾅ「結局何なの？付き合ったってことでいいの？」
今日はやたらと首を傾げている。
「……そんな、感じなのかなぁ」
ﾚﾅ「えー何か不安」
「そうかな？」
ﾚﾅ「やっぱり、ちゃんとした言葉が欲しいじゃん。都合のいい女になってて、実はまだﾐﾖﾝさんと繋がってたらどうするの？」
「まさか(笑)」
ﾚﾅ「付き合おうって言葉がなくても付き合うもんなの？最近の若い子ってそうなの？」
”彼氏じゃない”
どこか気にしないつもりでいたのに
彼女の心配によって不安を煽られてしまう
好き、と言ってくれただけで
想ってくれていることが伝わってくるだけで
今は充分過ぎるくらい幸せなのに
「…いいの、そういうもんなの！」
きっとこれから恋人らしくなっていくんだと
何となくそう自分を納得させた。
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ゆうか - 3日前から寝る間も惜しんで読ませていただいています！ほんっとうにドキドキしたり泣いたり、、、とても楽しませてもらっています！ (2016年8月26日 0時) (
レス) id: 7dbae097be (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - おかめさん» こんにちは、ありがとうございます(^o^)夜寝る前の癒しになるよう、適度に更新できるようにがんばりますm(_ _)m (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - ともこさん» こんにちは。ラブラブな感じで多少は描けるようにがんばります(^o^)！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - りんさん» こんにちは、優しいお言葉ありがとうございます(^o^)！生活の隙間でちょこちょこ書きながらがんばります！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - MOONさん» こんにちは！ドキドキやらハラハラやら色んな爆弾を抱えながら書いています(｡-_-｡)笑 また見守っていただけると嬉しいです！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまと
x他1人 | 作成日時：2015年8月1日 23時
