481:いじわる-EH side ページ27
躊躇いながら打ち明けた
ミヨンの言葉も、僕とのやりとりも全て
正直過ぎるくらい何も包み隠さずに話した
きっと彼女にとっては
耳を塞ぎたくなることもあったに違いない。
「ごめんなさ…私」
ウニョク「えっ?え?!」
突然、音を立てるようにとめどなくポタポタと
その瞳から溢れ出てくるもの
僕が驚いていると次第に声まであげて泣いて
慌てふためいて、涙を拭ってあげることしかできない
ウニョク「な、ななっなん、で…」
だんだん止められなくなって
こぼれ落ちてはストールに染み込んでいく涙。
「車に乗ってからずっと、フラれるんだって…絶対フラれるって思ってて」
不安な気持ちに解放されて
肩を震わせ子どものように泣き出すA
そう思って少し笑いそうになったのに
「ウニョクさんが傷ついてることも知らずに自分のことしか考えてなくて……
好きって言ってくれたウニョクさんのこと、信じないで」
ウニョク「…そんなことないよ」
「辛かったのに、察することもできなくて…ごめんなさい」
謝られるなんて思ってもいなかった
自分のことで泣いていると思っていたのに
僕のことを想って、僕の気持ちを考えて
泣いてくれていたということに初めて気がついた。
ウニョク「ごめん。正直その…キュヒョンと一緒にいたって聞いて、嫉妬して、ちょっとだけ……遠回しな言い方したかも」
”キュヒョンさんと”
”.……そっか。キュヒョンと”
さっきは当然のように言われたけど
どういうシチュエーションでそうなったのか今も引っかかる。
「ひどい…」
ウニョク「ごめん」
「いじわる……」
ウニョク「ごめん。嫌いになった?」
尋ねてみると静かに首を横に振ってまた涙が落ちる
なんとか呼吸を整えようとするその背を
ゆっくりと撫でながら寄り添う
彼女が両手を小さく差し出す。
ウニョク「ん?」
「…ぐ」
ウニョク「ぐ??」
「ハグ…して下さい」
珍しくこんな素直で、可愛いことを言われたら
こっちの方が照れ臭くて何もできなくなる。
482:【Why I like you】-EH side→←480:君とは違う-EH side
1548人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうか - 3日前から寝る間も惜しんで読ませていただいています!ほんっとうにドキドキしたり泣いたり、、、とても楽しませてもらっています! (2016年8月26日 0時) (レス) id: 7dbae097be (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - おかめさん» こんにちは、ありがとうございます(^o^)夜寝る前の癒しになるよう、適度に更新できるようにがんばりますm(_ _)m (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - ともこさん» こんにちは。ラブラブな感じで多少は描けるようにがんばります(^o^)! (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - りんさん» こんにちは、優しいお言葉ありがとうございます(^o^)!生活の隙間でちょこちょこ書きながらがんばります! (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - MOONさん» こんにちは!ドキドキやらハラハラやら色んな爆弾を抱えながら書いています(。-_-。)笑 また見守っていただけると嬉しいです! (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:とまと x他1人 | 作成日時:2015年8月1日 23時