476:彼氏じゃない ページ22
思わず立ち上がるとﾃｰﾌﾞﾙの上でｺｰﾋｰが揺れる
”いなくなった”と聞こえて早くなる鼓動
目が合ったのに逸らされた
ｷｭﾋｮﾝ「…ﾄｩｷﾞﾋｮﾝから。連絡つかないのを大袈裟に言ってるだけだから」
「連絡がつかない、ことってよくあるんですか？」
ｷｭﾋｮﾝ「……ほとんど無いかな」
何でもないような素振りを見せる彼
その不自然な表情で、余計に気になってしまう
ﾐﾖﾝさんと会ったあとに連絡がつかないなんて
きっと何かあったに違いない
「ｳﾆｮｸさんを探しに行かないと！」
ｷｭﾋｮﾝ「いや、もう遅いし寒いし……ﾋﾁｮﾙﾋｮﾝ達も探してるみたいだから」
「どこか行きそうな場所知らないですか？」
ｷｭﾋｮﾝ「さあ…」
ｺｰﾄを着ながら足速にｶﾌｪを飛び出す
”Aは帰って”と言わせないように少し急ぐと
一歩後ろからｷｭﾋｮﾝがついてくる
ｷｭﾋｮﾝ「Aも探してどうすんの？」
「何がですか」
ｷｭﾋｮﾝ「ﾐﾖﾝと何かあったから帰って来ない、それって」
知らない方がいいことかもしれない
何も聞かなかったことにして、知らないふりをする
それが傷つかない最善策なのに
「ｳﾆｮｸさんって…ﾐﾖﾝさんのところに行くときは、断ってから行くんですよ。ﾐﾖﾝに会いに行くって」
ｷｭﾋｮﾝ「……」
「今までいつもそうだった。
だから、もしまたﾐﾖﾝさんに気持ちが戻ってたとしてもちゃんと言葉で伝えてくれる気がするんです」
確信はないけど、きっと
彼は”好き”と言ったことを有耶無耶にしたり
なかったことのようにしたりはしない
納得できる答えをくれる気がする
だからどんなことがあったって大丈夫
強がりな性格がこんなときに活かされる。
ｷｭﾋｮﾝ「本当のこと言いなよ。ここまで来て…自分の彼氏をそんな簡単に他のやつに渡そうとか思うなんて」
「…彼氏、じゃないんで」
ｷｭﾋｮﾝ「は？」
「彼氏じゃないから、です」
他の誰にも渡したくない
私の方がきっと彼の良さを知ってる
だけど信じたいと思っていた矢先
どうしようもないくらい不安に駆られている。
ﾊﾞｲﾄ先の前を通って
引越す前のﾏﾝｼｮﾝの近くにある公園が見えてくる
「手分けして探しましょ！案外、普段行くようなところにいるのかも」
ｷｭﾋｮﾝ「いや……ちょっと待って」
立ち止まる彼が指さした先に見覚えのある車が見えた。
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ゆうか - 3日前から寝る間も惜しんで読ませていただいています！ほんっとうにドキドキしたり泣いたり、、、とても楽しませてもらっています！ (2016年8月26日 0時) (
レス) id: 7dbae097be (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - おかめさん» こんにちは、ありがとうございます(^o^)夜寝る前の癒しになるよう、適度に更新できるようにがんばりますm(_ _)m (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - ともこさん» こんにちは。ラブラブな感じで多少は描けるようにがんばります(^o^)！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - りんさん» こんにちは、優しいお言葉ありがとうございます(^o^)！生活の隙間でちょこちょこ書きながらがんばります！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - MOONさん» こんにちは！ドキドキやらハラハラやら色んな爆弾を抱えながら書いています(｡-_-｡)笑 また見守っていただけると嬉しいです！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまと
x他1人 | 作成日時：2015年8月1日 23時
