115話 ページ24
箱の中が意外と快適すぎて
ここに来る前から
りりむちゃんと委員長に振り回されていた私は
疲れていたのか眠ってしまっていた
叶「なんで、寝てるのさ」
叶「ねぇ、起きてよ」
あぁ、なんて幸せな夢なんだろう
私が一番好きな声がする
私が一番好きな匂いがする
私の1番好きな人が、頬に触れる感触がある
私はもうずっと前から
叶「僕は」
叶さんが欲しい
叶「君が欲しい」
自分の上の方で確かに聞こえた声
あまりの鮮明さに思わず目を開く
『ん…………うぇ…？かなえさん…？』
叶「ふふ、おはよう？」
少し眉を下げながら
優しい笑みを浮かべた叶さんは
相変わらず綺麗だしかっこいい
『か、かっこい……』
叶「えっ」
『わっ、わっ、なんでもないです！！！』
叶「ふーん…？」
『え、ちょ』
私としたことが
思っていたことが口に出てしまった
私が否定したのが面白くなかったのか
拗ねた顔をしながら叶さんがなぜか箱に入ってきた
『……っ』
2人くらい入りそうな大きな箱とはいえ
私と叶さんじゃあまりにも体格が違う
自分の体温がぐんっと上昇するのがわかった
心臓がはち切れそうになっているのが恥ずかしくて
思わず後ろに引こうとした
叶「もう逃がしてあげないよ」
『ひっ』
腕を強く引かれ
叶さんの綺麗なお顔が目の前に
叶「僕、結構怒ってるんだけど？」
『ご、ごめ、なさい』
叶「……会いたかった」
『かなえさ、』
叶「黙って」
そういうと
叶さんは私を自分の腕の中にすっぽりと収めた
もう私、死んじゃうかもしれない
叶「今から言うこと、嘘じゃないから」
『へ？』
叶「ちゃんと聞いててよ」
1度体を離し
叶さんの綺麗な目が
真っ直ぐに私を射抜いた
叶「Aちゃん、」
あぁ、だめだ
叶「好きだよ」
涙が止まらない
叶「僕と付き合ってください」
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ravito - うわぁぁあ！！何だこれ…涙が…涙が…愛しさで発狂しそうっす (2023年2月19日 20時) (
レス) @page38 id: 6c7322bf71 (このIDを非表示/違反報告)
ペルシア - 初コメ失礼します！全シリーズで泣いた気がします... ライバー様の言動一つ一つが解釈一致でした！ kneとkzhの好きの気持ちが同じ人に向いても、最後まで好きでいたkzhと、夢主と付き合ったkne、この2人に何度感動させられたか...kzhにも幸せになって欲しい！ (2022年12月21日 23時) (レス) id: f600fca26a (このIDを非表示/違反報告)
むめ - 逆の順番で読んじゃってたから東雲って誰だ？？？ってなってたんですけどこれ読んでから物語が繋がっていってすごい面白かったです！！！！！応援してます！！！ (2022年9月21日 0時) (レス) @page39 id: caec5f270f (このIDを非表示/違反報告)
久遠 - 何回読んでもおもしろいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2022年9月17日 21時) (レス) @page39 id: b257397a37 (このIDを非表示/違反報告)
凌(プロフ) - 初コメ失礼します！さいっこうでした！！多分今までで一番泣いた気がします。家が７階だったのは誕生日かな？って思いながら楽しく読ませてもらいました応援してます (2022年8月12日 8時) (レス) @page39 id: cfa1ac500b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさこ
| 作成日時：2021年11月11日 19時
