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〜黒尾 side〜

2回戦、青城はインターハイ準優勝校と当たってしまった。


1セット目は青城が取り
2セット目は稲荷崎、そのまま勢いに乗った稲荷崎が3セット目をリードしていたけど青城が粘って

デュースで30点台まで。


その激闘を制したのは稲荷崎だった。




「……行くか」

夜「おう」




次の俺たちの相手は稲荷崎になった。

どっちと当たっても嫌だったが
……もう一度青城と戦わなくていいことにほっとしている自分もいる。



まさにこの春高の本命、優勝候補と言われている稲荷崎にあそこまで食らいついて離さなかった青城。


俺たちが練習試合した段階で既にチームの完成度は高かったのに
今はそんな比じゃないくらいに強いチームになっている。

トーナメントの運にさえ恵まれたらもっと上にいけたのは確実だ。


そんなチームと2度も対戦して、もし負けでもしたら。



江崎の本気が詰まったチームにはやはり勝てないと突きつけられるようなもの___


違う。

音駒にいたときの江崎と、青城にいるときの江崎は全然違うと
ネットを挟んで実感するのが嫌なんだ。




研「クロ、ほっとしてるでしょ」

「え?」




研磨は猫背のまま前を向いて俺の心を見透かしたように言う。




研「江崎さん、俺らのときと全然違うもんね」

「……」

研「江崎さんは及川さんと本気で勝ちたかったんだなって傍から見ても分かる」

「……」

研「酷だね江崎さんも。おれたちの前で手抜いてたのかな」

「……それは、ない、」




江崎は誰よりもバレーに真摯に向き合っている。

選手である俺たちがハッとさせられるほど、
コートの外から真剣にバレーをしている。


だから音駒で手を抜いていたなんて決してない。


ただ、及川くんが江崎を、更に本気にさせた。

それだけのこと……




「……って思いたいよなぁ……」




……まぁとりあえず今考えるべきは目の前の試合。

インターハイ準優勝校をどう攻略するかだ。




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こういうエピソード読んでみたい! などリクエストあればコメント欄に書いていただけると嬉しいです!

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設定タグ:ハイキュー!! , 及川徹 , 岩泉一   
作品ジャンル:恋愛
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(名前)みく(プロフ) - 本当に主様の作品大好きです🤍続き楽しみにしています😌 (4月16日 1時) (レス) id: c8c71ae6f4 (このIDを非表示/違反報告)
haya20180804(プロフ) - シリーズの最初から一気見してしまいました!続きを楽しみにしてます! (4月11日 6時) (レス) @page49 id: 59b165e2d6 (このIDを非表示/違反報告)
かみ - 注意喚起です。hq盗作多いので気をつけてください。https://uranai.nosv.org/u.php/hp/Tunasine/ (11月4日 20時) (レス) id: 3d98cfa12b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルカ | 作成日時:2024年10月8日 21時

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