冨岡さんを甘やかす日常

それぞれの思い ページ44

＿＿＿Aについてどう思う？




＿冨岡の場合＿



冨岡「どうとは？」


隊士「あ、あああのですね！
陽柱って容姿端麗、才色兼備
俺たちからしたらまさに高嶺の花なのですが
同じ柱からみたらどうなのかなと思いまして…！」


冨岡「……それを聞いてどうする。」


隊士「いやあの…憧れの陽柱をもっと知りたいなと…
あわよくば、お、お近づきになりたいなぁなんて……！」


Aに近づく…だと……？


冨岡「お前の生殺与奪の権は俺にあることを忘れるな…！！」


隊士「俺殺されるの！？」




…そうだな。Aについてか…。

Aは他人のことばかりで心配になる。

他人には甘えさせる割に甘え方を知らない。

姉のように頼りになる存在だが
放っておけないような、守りたくなるような
不思議な人間だ。

完璧に見えるが抜けているところもある。

……なぜか、周りが思っているAの姿と
違う一面を知っている事が嬉しく思う。

Aの人に見せていない姿は俺だけが知っていれば良い。





＿不死川の場合＿


＿＿＿Aについてどう思う？


不死川「あァ？なんだ突然？」


宇髄「だーかーら！AだよA！
Aって不死川の事好きなんだろ？
派手に恋愛してやがるなおい！」


不死川「はァ？なんでテメェが知ってんだァ？」


宇髄「いや勘。その口振りはやっぱ当たりじゃねーか！
あいつ恐ろしくモテるからな！
とんでもないやつに好かれちまったもんだなぁ？」にやにや



勘かよ…！変に答えなけりゃよかった。



不死川「いや、もう終わった話だァ。」


宇髄「ハァ！？アイツを振るやつってこの世に存在すんの…？」


さすがにいるだろ。テメェも既婚者だろーが。


宇髄「じゃあなにアイツに対してムリなところがあんのか？」


不死川「………んなわけねーだろォ。」


アイツのどこをみてムリになるんだっての。


馬鹿みたいにお人好しで

馬鹿みたいに世話焼きで

長男の俺ですらつい甘えちまう包容力を持つアイツを

嫌に思う奴を探す方が大変なくらいだろォ。


宇髄「…いやお前、本当に振ったのか？」


不死川「あァ？んだよさっきから。」



宇髄 (どうなったらそんな穏やかな顔して
振った相手を思い浮かべるんだっての。)








とくに交流のある二人からも甘えさせてくれる存在と言われるA。

そんなAにとある事件が巻き起こる。

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