冨岡の恋の勘 ページ14
＿＿冨岡視点＿＿
俺は恋幕の情を持った事がない。
そんな経験をするような年頃には既に鬼殺隊に入っており
姉と錆兎達の無念を晴らすことしか頭になかった。
だからこれからも自分を含め人の色恋事には関わりの
持たない人生を送っていくのだろう。
…と、以前はそう思っていたのだが…
最近はどうやら恋幕の心に気付いてしまうのだ。
不死川にAと二人で敬語を教えている時のことだ。
姫抱きの話になり不意にAを姫抱きしたらどうなるのか気になった。
どんな反応をするのだろう。
男性隊士ですら照れたとなればAは顔を真っ赤にしてしまうのではないか？
ちょっとした悪戯心で興味が湧き
「Aにもお姫様抱っこなるものをするが？」
なんて柄にもない事を問い始めたのだ。
すると
「冨岡君は抱っこしてあげたい方」
と少しも照れた様子なくハキハキ答え出した。
まるでただの弟ですと言わんばかりに。
その様子に俺は何故かわからないがもやもや複雑な気持ちになったのだ。
まるで納得のいく答えを見つけるようにAに問いかけを続ける。
「……ではAは誰にお姫様抱っこされたいんだ。」
すると無意識にAは不死川の顔を見たのだ。
その時俺はAの不死川に対しての恋幕の情に気付いたのだ。
それと同時に何故か求めていた答えではないような
答えがわかったのにすっきりした気持ちにならないという
初めての経験をしたのであった。
それだけでは終わらず色恋に関しての勘が鋭くなった俺は
不死川の恋心にも気付いたのだ。
恋ひとつした事がない俺がここまで他人の恋心を把握できるのはなかなかに奇跡と言えるだろう。
実らない恋を悟ったAの様子は辛そうであまり見たくはなかった。
だから俺は伝えた。
冨岡「………Aも帰ったらどうだ。
不死川を相手にしていても良い事がない。」
慕っている相手が別の相手を想っている姿など
見たくないはずだ。
今の不死川の近くにいればAは益々傷付く。
だから傷つかない為にも帰った方がいいのではないだろうか。
結果不死川をブチギレさせ
Aに「今のうちに早く行って！！」
と逃してもらったのだった。
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パジャマパーティー(プロフ) - 月夜野タヌさん» あけましておめでとうございます！新作もご覧いただきありがとうございます😍またタヌさんに見ていただけるとなるとやる気倍増です💪 (1月3日 14時) (
レス) id: df553392eb (このIDを非表示/違反報告)
月夜野タヌ(プロフ) - 明けましておめでとう御座います✨新シリーズも期待しています、楽しみに読ませて頂いてます🤗 (1月3日 8時) (レス) id: c441b936c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パジャマパーティー | 作成日時：2024年12月26日 0時
