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「わあー・・・す、ごい。」


sgi「いっつもAが作ってくれてるからな〜。俺もたまにするのよ。簡単なもんばっかですが。というか炒飯と回鍋肉って誕生日にするもんじゃないか。福良と被ってもなと思って。どうぞ。」


「いただきますっ!わ、パラパラ・・・美味しいです、凄い、なんか枯淡でお金取るのが申し訳なくなります・・・」


sgi「なんでそうなんの(笑)俺はAの料理が1番好きよ?いつか一緒に住んで俺のご飯作ってくれんの楽しみにしてます。」


あ、赤くなった。それ隠すため炒飯めっちゃ口の中入れてむぎゅむぎゅ食べてる、あー、福良に見えてきた。顔が似てなくてもなんだろ、やっぱ動作とか面影っての?同じなんだな〜

洗い物だけでもしたいというのでお願いしてる間にプレゼントを取りに寝室へ。
そういえば福良は何あげたんだろ。
荷物は持ってなさそうだったし小物か?

座椅子に座って天気予報を見ながら明日も猛暑なことにげんなりしているとAが洗い物を終えて隣に座った。


sgi「な、福良から何貰ったの?」


「あ、服です。」


sgi「あれ、Aも服にしたのに被ったんだ?」


そう、福良へのプレゼント一緒に選んだの俺。福良が知ったらへこむだろうから言わねえけど。ちゃんと最終選択はAがしてたし。


「そうなんです、でも拳くん一緒になったのも嬉しいって言ってくれたんで。」


sgi「ま、だろうなあ。で、Aが貰ったやつは?」


「・・・それが、こんな大きな箱にいっぱい入ってて・・・春物から冬物まですごい量だったんで、置いて来てます。」


sgi「それってさ、」


「うん?」


sgi「いや、なんでもない。」


たぶんそれ、Aの荷物を自分の家に増やして一緒に住む魂胆だぞ・・・
はいはい、黙っててあげますよ。


sgi「今度それ着てデートしよ。福良のセンス気になる。」


「とっても可愛い服でしたよ?今度拳くん家行った時写真撮っておきます。」


sgi「ん。じゃあ俺からはこれ。改めて、誕生日おめでとう、A。」


「ありがとうございます。・・・エプロン!あ、刺繍入ってる。」


sgi「大将とお揃いじゃないってことは自由なんだろうなと思って。これつけて働いてくれたら嬉しい」


「もちろん!!駿くんありがとう!」


Aに抱き着かれるなんてあんまない。
よっぽど喜んでくれたんだな。
彼女が俺のあげたもの身に付けて働くって良いよな。エプロンを広げてはニコニコするAが可愛くて思わず頭を撫でたのはもはや自然現象に近い。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年9月4日 17時

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