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sgi「なあ、A。」
「はい?」
次のお休み、結局拳くんとはそのままで、駿くんのお家でご飯を食べた後、洗い物をしている時だった。
sgi「まだ福良に怒ってんの?」
「・・・怒っては、ないんですけど。」
sgi「けど?」
「どうしたら良いのか、分かんなくて。拳くんと話すの、怖い・・・」
sgi「怖い?なんで?」
「・・・拳くんに、あんなこと言われたの初めてで、」
sgi「また言われるのが怖いって?」
「それも、そうなんですけど。拳くんにあんなこと言わせちゃうかもしれないって思ったら、もう、このままの方が良いかなあって。」
sgi「・・・A、それは違うわ。間違ってる。ちょい、ここ座りな。」
駿くんが自分の隣をぽんぽんと叩き、エプロンを取りながら言われた通りに座った。
sgi「福良が仲直りしなきゃ良かったって言ったのはただの嫉妬。寂しくて言っちゃっただけ。そんで。そう思わせないためにもう仲直りしないっていうのは栞奈ちゃんと喧嘩したくないから栞奈ちゃんと友達辞めるってのと同じ。」
「・・・分かってます。」
sgi「だよな。明日、福良とちゃんと話しなさいな。一緒についててあげるから。」
「・・・うん。」
というわけで、次の日、オフィスにAを連れてきたってわけです。
fkr「・・・A!!」
「拳、くん。あ、あの、」
fkr「ごめんね、ごめん。俺言っちゃダメなこと言った。Aと仲直りしなきゃ良かったなんて思ってない。ずっと一緒にいたい。ごめんね。」
「・・・私も、ごめんね。駿くんとの約束優先しちゃって。今度から約束はちゃんと守る。」
fkr「・・・寂しかっただけ。Aのこと、須貝さんばっかにとられるのやだ。俺のAだもん。A・・・」
「け、くん、苦しい・・・」
fkr「Aと喧嘩してた間これよりもっと苦しかったんだからね・・・もう前みたいに避けられるのやだよ・・・」
「・・・うん。ごめんね。拳くん大好き。」
kwmr「暑苦しいくらいが、この2人にはちょうどいいってことですかね。」
sgi「喧嘩するよりはな。・・・もうちょい規制緩めてくれるのがベストなんやが」
fkr「須貝さんなんかに渡さない・・・俺の・・・」
Aの肩越しにこっちを睨みつけるなよ、ったく。誰のおかげで仲直りできたと思っとるんや。
「今度は、3人で映画行こうね。」
・・・うん。A、ちょっと違う。
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年9月4日 17時