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sgi「おはよ」
「おっおはよう、ございます。」
Aちゃんの態度がよそよそしくなった。
そりゃそうだよな、そうなるように仕向けたの俺。
嬉しいような悲しいような。
sgi「Aちゃん」
「っはい。」
sgi「今日は何時に帰ってくんの?」
「あ、今日は、午前中大学で、午後からコンビニで・・・夜から牛丼屋なので6時前くらいに1回帰ってきます。」
sgi「おもちの散歩は?」
「私が!行きたいです」
sgi「ん、じゃあ一緒に行こうな」
「・・・須貝さんが、帰った時家にいらっしゃれば、一緒に」
sgi「絶対いるようにする」
目が泳いでるぞ〜
Aちゃんが作った目玉焼きをつつきながら反応を見るのが楽しい。
あれから1回一緒に散歩に行った時のAちゃんはそりゃもうテンパってた。
手を繋ぐの?!どうすればいいの?!受け入れるべきなの?!って。
顔に出てた。
意地悪して繋がずにいて何が?って顔しようかと思ってたんだけど無理だった。
可愛いわ、おもちよりもよっぽど小動物感出てた。
結局食べ終わった後足早に倉科ちゃんは大学へ行ってしまった。
sgi「おもち、お前の飼い主さんは可愛いな〜」
おもちに話しかけたけど、キョトンとした顔をされた後、水を飲みに行ってしまった。
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5時半に家に帰ってきた俺はAちゃんが帰ってくるまで何をするわけでもなく部屋で過ごしていた。
論文を読む気にもなれずとりあえずテレビでも見て待とうかとリモコンを手に順番にチャンネルを回す。
夕方のニュースばっかだな。
なんか録画されてたっけ?HDDの電源をつけて再生していくとなぜかプロレスの中継が。
・・・時間ずれ過ぎて放送が来週になった深夜のアニメだろうか。
なんの時間帯か思い出そうと脳をフル回転していた俺はAちゃんがドアを開けた後に気付かなかった。
ガシャンッ
sgi「ん?Aちゃん?おかえり、すげー音したけどだいじょ「いやっ・・・」どした?」
今にも泣きそうな顔のAちゃん。
目線の先にはテレビ。
そうかプロレス、くっそミスった。
ちょうどプロレスラーが相手をパイプ椅子で殴ってる。
慌てて電源を切るも時すでに遅し。
sgi「Aちゃん、落ち着け。」
手を伸ばすも払われる。
「っっっ、」
Aちゃんはバックを拾い上げて部屋を出て行ってしまった。
「あーーー!もう何やってんだよ俺!」
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年4月15日 20時