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「栞奈・・・いいの?私、迷惑しかかけないよ?」
栞奈「なんで(笑)大学の時から私はずーっとAと住みたかったよ。ま、ずっと福良と住んでたし自立したいってAが言ってたから卒業のタイミングで誘いはしなかったけどさ。」
「・・・そろそろ帰らないとなって思ってたんだけど、勇気でなくて。」
栞奈「じゃあ尚更。私と一緒に帰ろう。」
「・・・うん。ありがと。」
お正月明け、私は栞奈と一緒に東京に帰ることになった。
祖母「しんどくなったらいつでも帰ってきたらいいのよ。徳島のおばあちゃん家だってAの家なんだからね。」
母「今度はもし引っ越すことになっても絶対にママに住所教えてね。拳には教えないから。」
「・・・ありがとう。行ってきます。」
祖母&母「行ってらっしゃい。」
引っ越しは栞奈が手伝ってくれて無事完了。
栞奈に甘えてばっかいられないので単発のバイトをしながら仕事を探した。
会社員・・・1日しっかり働けるしいいかもしれないんだけどオフィス仕事が怖いな。
条件を絞ってしまうとなかなか仕事は見つからなかった。
「あれ、電車の方向間違えちゃった?」
いつもと違う駅で降りちゃった・・・
反対方向には一回ぐるっと回らないといけないのね。
反対方向に行くべく駅の周りを歩いていると・・・
定食屋
営業時間11:30〜24:00(LO:23:00)
現在深刻な人手不足なので救ってください!
最後の1文が切実だな・・・
枯淡って店名も素敵。入ってみよう。
「すみません・・・」
大将「いらっしゃい。お好きな席どうぞ!可愛いからカウンター座ってくれるとおじちゃん嬉しいな。」
「ふふ(笑)じゃあカウンターに失礼します。」
鯖の塩焼き定食を注文して食べると・・・うん、めちゃめちゃ美味しい。
「すっごくすっごく美味しいです。」
大将「ほんとかい?嬉しいなあ。ここらへんに来るのは初めて?」
「はい。間違えて降りちゃって。職安の帰りだったんですけど方向音痴で。」
大将「・・・仕事探してるの?」
「はい、会社で働いてたんですけど・・・色々あって辞めちゃって。」
大将「もし・・・よかったら・・・短期でもいい、うちで働いてくれない?」
「え、でも私家庭料理しかできないし・・・」
大将「料理できるの!ちょっとなんでもいいから作ってみてよ!今日のお代タダにするから!」
んんん?
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たらこ(プロフ) - 亜希さん» 最高と言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます!長いお話なのでゆっくりでも大丈夫です。読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年5月27日 23時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
亜希(プロフ) - 泣きながら読みました。特に福良さんサイドの初めての時に。もう、最高ですね。続き読んできます。 (2021年5月27日 22時) (レス) id: 81b7d60823 (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - Biwaさん» Biwaさんこんにちは!コメントありがとうございます!兄妹設定楽しいですよね〜嬉しいです。んーfkrさんしか書いたことがないので想像つかないんですが短編もしくは中編とかなら書けそうなメンバーもいるかも…?できそうなら書いてみます! (2021年3月7日 22時) (レス) id: 1dc2ca21b8 (このIDを非表示/違反報告)
Biwa(プロフ) - 突然すみません!!このお話が好きです!めっちゃ!!設定が私好みで…もしこの作品を作り終えて作者様がよろしければ、この設定で(兄弟で妹が劣等感をもってる)違うメンバーっ可能だったりしますか? (2021年3月7日 21時) (レス) id: 912a3a5484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年2月28日 4時