検索窓
今日:25 hit、昨日:23 hit、合計:312,203 hit

12 ページ12

その日言われたことを栞奈に電話で話したら、


栞奈「お弁当箱にありとあらゆる野菜詰めて渡してやれば?笑」


と言われた。そんな野菜も拳くんも不幸になることできるわけない。


次の日も自分のお弁当を作りながら中学の頃を思い出す。


中1の頃はクラスが端と端でかなり離れてて、教室の前で拳くんの朝練が終わるのを待たないといけなかった。


拳くんのクラスの子が


「ね、あのぽっちゃりした子誰?」


「福良くんの双子の妹なんだって」


「え、あまりにも似てなさすぎない?」


「何しに来たの?」


「お弁当持ってきてるらしいよ」


「え、あの栄養バランスとか皆無の趣味悪そうなお弁当?」


「だからあんな体型なんじゃん。福良くんスタイルいいんだから巻き込まないでほしいよね」


毎日毎日泣きそうだったなあ。


中2の時、たまたま拳くんの教室の前を通った時に聞いちゃったんだよね。


「福良さ、そのお弁当嫌じゃないわけ?色合い悪いとか栄養バランス最悪とかみんな言ってるぞ。双子の妹が作ってんだろ、文句言えば?」


fkr「うーん、しょうがないよね・・・」


聞きたくなかった。でもたしかに美味しいとか言われたことなかったし。


そんなに嫌ならママに頼めば良かったのに。実際高校の時はママが作ってた。


今更、なんでお弁当までも食べたいというのか。


3限の時間は空きコマとなっていたので混雑する時間を避けて3限の始まりの時間に琴葉ちゃんとお昼を食べようと食堂に行くと拳くんも空きコマだったのか食堂にいた。


離れて座りたかったのに琴葉ちゃんが拳くんとお友達数人がいるテーブルの近くに座ってしまったので諦めてそこに座る。


話聞こえそうだし嫌だなあ。


琴葉ちゃんがご飯を買いに行ってる間4限の教科書を見る。


??「あの。」


「・・・??はい??」


中野「俺、理学部の中野って言います。あの・・・」


??


そこへ琴葉ちゃんが帰って来た。


琴葉「Aちゃんどうかした?」


「ううん、話しかけられただけ。あ、工学部の福良です。」


中野「え、福良?福良の親戚?」


みんなの目線が拳くんに向く。


fkr「え?いや・・・」


はっきり否定してよ!


「いや、初めましてです。さ、琴葉ちゃん食べよ。」


この席で3限の間いるのきついなあ。


なんか生協に買いに行こうか迷いながら食べ始めた。

13→←11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (140 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
439人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock , ふくらP , QK
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

たらこ(プロフ) - 亜希さん» 最高と言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます!長いお話なのでゆっくりでも大丈夫です。読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年5月27日 23時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
亜希(プロフ) - 泣きながら読みました。特に福良さんサイドの初めての時に。もう、最高ですね。続き読んできます。 (2021年5月27日 22時) (レス) id: 81b7d60823 (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - Biwaさん» Biwaさんこんにちは!コメントありがとうございます!兄妹設定楽しいですよね〜嬉しいです。んーfkrさんしか書いたことがないので想像つかないんですが短編もしくは中編とかなら書けそうなメンバーもいるかも…?できそうなら書いてみます! (2021年3月7日 22時) (レス) id: 1dc2ca21b8 (このIDを非表示/違反報告)
Biwa(プロフ) - 突然すみません!!このお話が好きです!めっちゃ!!設定が私好みで…もしこの作品を作り終えて作者様がよろしければ、この設定で(兄弟で妹が劣等感をもってる)違うメンバーっ可能だったりしますか? (2021年3月7日 21時) (レス) id: 912a3a5484 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たらこ | 作成日時:2021年2月28日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。