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fkr「A」
「ふっふくっ・・・福良、さん。」
今私は大学の学舎前という会うはずのない場所で福良さんに声をかけられている。それも呼ばれたことのない下の名前で。
・・・幻覚?
友「A〜?どうかした?」
「あ、え?!い、いや、なんでもないよ!先行ってて!!」
友達を見送った後福良さんの腕をひっつかんで人のあまりいないところに連れて行った。
「あの、すみ、すみません何かしでかしましたでしょうか?」
あれからQuizKnockの動画は見れていない。
もしかして私の編集でおっきなミスがあって大炎上とか・・・?!
背中に嫌な汗が流れた。
fkr「違うけど。来なくなったから催促に来た。」
「ぇあ?いや、えっと、退職・・・」
先週、社員さんに提出したはずなのに。
「た、退職届に、不備がありましたでしょうか・・・」
退職届の提出でさえも福良さんにご迷惑を・・・!!
最近忙しくて編集メンバー足りないって時になんてことをしてしまったのか。
「い、今すぐ書き直します、100均で封筒とか買ってくるので15分、いや10分お待ちください!」
クルっと方向転換して走りだそうとした時、福良さんの白くて長い手が腕を掴んだ。
fkr「違う。」
「へ、」
fkr「退職とか認めないから。そもそも動画編集で雇ってんだから俺の部下なのになんで俺じゃなくて社員に渡すの。そこもおかしいよね。」
「すみっ、すみません」
fkr「動画編集メンバー足りないの分かってんのになんで辞めんの。俺への当てつけ?」
「ちがっ、そんなんじゃっ!」
fkr「じゃあ辞めないね?」
「え、いや、「は?辞めるの?」辞め、辞めないです、はい。」
fkr「じゃあ今日大学終わったらオフィス来てよ、じゃあ。」
福良さんはそう言って腕を離すと一切振り返ることなく帰っていった。
・・・なに、なんだったの。
とにかく私はQuizKnockを辞めることは許されないらしい。
どうすれば。
使えないと思われているとはっきり分かっている職場に行くのは気が引けたけど、行かないと福良さんがまた来ると思うと、行かざるを得なかった。
そして夕方、私は再び足を踏み入れると思っていなかったオフィスの緑のドアの前で、チャイムを鳴らそうとしている。
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たらこ(プロフ) - ゆずきさん» なんと!ついに弟さんにうちのfkrさんが負けるとは...(笑)実話を元にしたフィクションなので負けることもしばしばあるかと🤣 (2021年12月17日 8時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずき(プロフ) - FkrさんIQ下がりました??www隣で弟が「今ならfkrさんに勝てる」とか訳わかんない事言ってますw (2021年12月17日 0時) (レス) @page47 id: 22a2b8c75a (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - ゆずきさん» ふふ、お嬢さん可愛い☺推しがいる人生で幸先の良いスタートで何よりです! (2021年12月3日 11時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - ゆずきさん» きゃー!娘ちゃんお目が高い!お嬢さんが読むって考えたら急いで続きを書かねばですね!(笑)頑張ります!いつもありがとうございますっ! (2021年11月29日 19時) (レス) id: d9464ae33a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずき(プロフ) - 娘ちゃんは、ko-Chanが好きなのかも??と最近気づきましたwだから今日の投稿を娘にみせます!(絶対に分からない!)家族全員たらこさんの小説のファンです♡ (2021年11月29日 0時) (レス) id: 22a2b8c75a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年9月13日 19時