inferiority【QK】 another story

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芽衣「ごめんね、お迎えいけなくて、」


「何言ってんの！芽衣の体調の方が大事。熱は下がったの？手術になるかもって言ってたじゃん。」


芽衣「それはもう大丈夫、来週には退院できそうだよ。」


「良かった。ゆずちゃんとゆうくんにも会いに行きたい！お母さん来てくれるの？」


芽衣「1月いっぱいはね。駿くんも家いてくれるって言うから、とりあえずは大丈夫そうだよ。Aが会いに来てくれるの、楽しみ。・・・あ、ごめん」


「ママは大変ね、また連絡する！ほんとお大事にね。」


芽衣「ありがとう、またね。」


来週には日本に帰る。
引継ぎもあとちょっと、来週が待ち遠しい。
芽衣の出産にギリギリ間に合わないなあとか思ってたら急に祥彰から電話かかって来て今から帝王切開とか言うんだもん。
職場で大声出しちゃったわ。帝王切開でも緊急とかあるのね。


ﾋﾟｺﾝ
山本芽衣ちゃんと電話中だった?終わったら連絡ちょーだい。


あ、祥彰から連絡来てる。
祥彰に折り返して電話をかけるとすぐ出てくれた。


ymmt「もしもしAちゃん？お疲れ様！」


「祥彰も。ごめんね、芽衣と連絡してた。祥彰はもう会ったの？」


ymmt「ううん、退院してからかなって。芽衣ちゃんの体調も心配だし。でも写真見た？芽衣ちゃんにも須貝さんにも似てるとこあって可愛いよねえ。」


芽衣とこの双子ちゃんの話でひとしきり話す。


ymmt「で。」


「ん？」


ymmt「来週、何時にこっち着くの？」


「え？」


ymmt「まさかまた言わないつもり？えー、今回は芽衣ちゃんにも聞けないから僕朝一からずっと空港で待つの？教えてよ〜」


「・・・迎えに来てくれるの？」


ymmt「行かないと思ってたの？！そっちの方がびっくりだよ、行くに決まってんじゃん。」


「・・・14時着の便。」


ymmt「ん、了解。ね、Aちゃん。」


「うん？」


ymmt「指輪、外してないよね？」


「・・・着けてるよ、ずっと。」


ymmt「うん！よろしい！・・・来週、楽しみだね。」


「・・・ほんとは、ね。」


ymmt「うん？」


「迎えに来て欲しいって言いたかったの。でも、祥彰の中での私の順位が変わってるかもしれないと思ったら怖くて。」


ymmt「なんでよ(苦笑)」


「・・・ごめん、来週ね！また！」


ymmt「え、ちょっ、」ﾌﾟﾁｯ


しょっちゅう電話だってしてたしリモートで姿だって見てるけどさ。
・・・分かんないじゃん。
気持ちの変化なんて、分かんない。

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