愛されキャラの妹がうざかったので呪いの王と呪詛師旅行してみた

2話 ページ4

教室の扉を開けて中を見ると二人の人物。


教壇に立っている白髪の男が五条悟か。
雰囲気からして強いな。
まあ術式を使えば勝てるだろうが。


そして窓際の席に座っている黒髪の男。
あれがもう一人の一年生か。


少し観察していれば五条悟から声が掛かった。


「ちょっとちょっとー。入り口で立ってないで入っちゃってよ」


分かった。私はこいつ嫌いだ(主にノリが)
まあどうせ琴葉が魅了するから嫌われるだろうが。


『すみません。失礼します』


そんなことはお首にも出さず挨拶をして入室する。


「失礼しまーす！」


元気よく入室してきた妹は放っておいて自己紹介をする。


『神代琴歌、2級術師です。左目は生まれつき見えないので眼帯をしています』


本当は見えすぎるくらい色々見えるのだが、面倒臭いので見えないことにしておく。
家でもそう言うことで通してきたから問題ないはずだ。


「神代琴葉です！琴歌の双子の妹ですが、4級術師です！お姉ちゃんみたいに強くなれるように頑張ります！」


アホだ。こいつマジでアホだ。
なんで目の前に自他共に認める最強、特級術師がいるのに私を目標にするんだ。
五条なんか大爆笑してるじゃねえか。顔面殴りてえ。


「ハハッ。面白い妹ちゃんだね。因みに僕は君達の担任で五条悟。特級術師で最強だよ」


「ええっ！最強ってすごい！そんな凄い人に担任してもらえるなんて嬉しいです！ねっお姉ちゃん！」


あーお姉ちゃんっ子路線で行くのね。ウザいわー。


『ソウダネ』


「そして座っている子がもう一人の一年生、伏黒恵君だよー。自己紹介して恵！」


「伏黒恵。2級術師」


なるほど階級は同じか。
ならこの先任務で組むこともあるかもしれないな。


「よろしくね！恵君って呼んでもいいかな？」


流石の陽キャだな。
距離の詰め方だけは特級だわ。


「好きにしろ」


良いのか。
まだ魅了されてないみたいだがこの感じだとすぐかかりそうだな。


「よーし！じゃあ自己紹介も済んだことだし、校庭で軽く術式紹介やら手合わせやらやってみよっか！」

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