真 っ 白 プ リ ン ス 。 ((黒))

誰だそれ ページ21

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「3…2…1……」





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そろそろ、と思った時にブザーが鳴った



嬉しいことに横山先輩のチームは勝ちました





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渋「お、勝った」





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綾「ねぇ、先輩」



渋「ん、」



綾「あのマネージャーの人なんて言う人ですか」



渋「えぇーと、確か岡野とか言うやつやった気がする。クラスはちゃう」



綾「ほぉー、岡野先輩か」



渋「え、なに、どうしたん」



綾「いや、私はどうでもいいんですけど、この子が」





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おい、真面目にやめろって



私を差し出すなって





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「え、え、」



渋「大丈夫ちゃう?ヨコ人見知りで女子と話さんし」



綾「だって、良かったね」





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2人して私にグッジョブポーズをしてくるけどさ





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私、結構恥ずかしいんすよ





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渋「噂をすれば横山先輩やん」





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横「あれ、なんか増えてる」





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振り向けば、Tシャツを顔まで持ってって汗を拭くとてつもなく色っぽい姿の横山先輩





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渋「俺のファン」



横「うそつけ、笑」





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すんごい真顔で言い放つすばる先輩の冗談を爽やかな笑顔で打ち返す横山先輩



この2人、目の保養に過ぎませんな





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横「…で、どうしたん」





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視線をすばる先輩から私たちにうつしてきました、はい



やめて、やめて、やめて、しぬ、しぬ、しぬ





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渋「見学やってさ」



横「え、女バスならあっちやで」



渋「横山先輩目当てなんやて」



横「は、っ?」





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私もつられてすばる先輩を見ると見事に目が合って


鼻で笑われた、鼻で





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「いやいや、違いますって」



渋「違うないやん」



「ただ、通り過ぎたから見てただけですってば」



綾「…横山先輩は岡野先輩と付き合ったりしてます?」





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え、ちょ、待ってよ



この2人強烈すぎるって



爆弾放り込みすぎだって





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横「え、岡野?え、岡野…?岡田ちゃうくて??」





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一瞬の沈黙



すばる先輩を見れば「あれ?」って顔をしてる





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学年の人の名前くらい覚えましょうよ…ね??

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