面倒くさくてごめんね。((Ht))

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来てほしくないわけじゃないけど、時間が迫るにつれまだ来ないで！ってなる現象ってなんだろう






ついに約束の日







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『あ〜今日デートか〜』





『これからデートの人だ〜』





「デートじゃないから」







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今日最後の講義が終わって、同じ授業を取ってた長谷ちゃんと慎太郎がニヤニヤしながら一歩後ろから茶化してきた






デートってやめてよ！余計緊張するじゃんか！







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待ち合わせの時間まで1時間ほど






場所はこの駅で良いって言うからてっきりバイト先から来るのかと思ったら普通に大学で授業があるらしく電車でわざわざ来てくれるらしい






それならお互い真ん中らへんの駅にしようって提案したのに却下されたから若干申し訳なさもありつつ、大学でちょっと時間を潰してから3人で駅に向かった







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駅に着くまでの間2人から特にこれと言って得た情報はなくて、長谷ちゃんからは"とりあえず目を見て話せ"って。しかも慎太郎からは"北斗は良いやつ"っていう超浅いことだった






まあ色々裏で聞きすぎるのも…って思ってたから良いんだけど







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『私もその人見てみたかったなー』





『俺も会えると思ったのになー』





「はい、帰った帰った」





『明日詳しく教えろよー？』







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駅に着いたのは待ち合わせの15分前で、松村くんの姿はまだ見えず内心ホッとした






慎太郎がいたら変なこと言いそうだしとりあえず2人の背中を押して無理やり帰らせる







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…と、途端にまた緊張が走る






1人になるとそれはそれでソワソワしちゃうな







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連絡もないし、ただいつ来るか分からない松村くんを改札を見ながら待っている






こうやってお店外で2人で会うことが初めてだから、信じられないぐらい心臓がバクバクしちゃってて






でも、早く姿が見たいとも思っちゃってて







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待ち合わせ時間の5分前






数分おきに人の流れが増える改札






もう何度目だろうか
その人混みを目で追うようにして見ていると、見覚えのある人が現れて私の目にはそこだけ色づいて見えた







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改札を抜ける前からキョロキョロしてるけど私のことは見つけられてないみたいで少し面白い






目の前通り過ぎたらちょっと泣けるな






そう思った瞬間、彼が改札を抜けてパチッと目が合った







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