不安定なロマンス。((Js))

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ジェシーくんが名前を呼んでくれたから今日はAちゃん記念日か？






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『横山先輩もう来るって！』






「え！じゃあ私帰るよ！」






『むり！』







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名前呼びの余韻に浸りながらも、三村がまたパニクってるからふと我に返る






先輩もびっくりしちゃうでしょ、三村の横に私がいたら気まずいったらありゃしない






だから先輩が来る直前で帰るのがベストだと思って三村に別れを告げて先に学校を出ることに







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ほんとは2人で帰るとこ見たいけど…







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イヤホンをして音楽を流しながら駅までの道のりを歩くけど、もしかして彼らって歩くの遅い？







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学校から駅までの間にある下り坂を下ってると、少し先の方に溜まって歩いてるジェシーくんたちが目に入って、つい歩く速度を落とした






遠くからでも分かるぐらいワイワイしてて、なんかあまり気づかれたくないような…一人だしもし話しかけられても上手く受け答え出来る自信ないし…







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『ジャンケン負けたやつがコンビニで奢りな！』






『ちょ、待って俺なに出すか一回見ていい？』






『顔！(笑)』







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なんて会話が繰り広げられてるなんて分かるはずもなく、下り坂を下り終えて真っ直ぐ歩いてからの曲がり角






なるべく遅く歩いたのが逆にダメだったのか







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『あ、Aじゃん』







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曲がり角にあるコンビニの前にたむろってる6人がいて、森本の一言でみんなこっち見たからめっちゃ恥ずかしい






注目を浴びることに慣れてないから、この状況にどう応えればいいのか分からなくてとりあえず森本だけ見る







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『俺らとあんま変わんなかったね』






「そうだね、ここでなにしてるの？」






『ジャンケンで負けたやつが奢りましょ〜！やってた！敗者は樹！』







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そう言って樹くんに"樹さんありがとおございまーす"なんておちゃらけてお礼をしてる森本






色んなとこから視線を感じるけどなんか見れなくてやっぱり森本の安心感たるものや、あんたすげえよ







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「じゃあ私は先行くね」






『おー、ばいびー』






『バイバーイ』







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森本に向かって手を振りながらその流れでみんなにもヒラヒラ挨拶したけど位置的にもジェシーくんの方を見れなくて







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