夏 に 恋 し た 。2

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始まった委員会では今度配られる学年通信とやらのプリントをコピーしなきゃいけないとかで、私と錦戸くんは学年代表としてその役目をやる羽目に






まあ委員会中は他の人たちが色々やってくれたからなにも言えないし、委員会が終わってからやらなきゃいけないからそれはちょっと億劫だけど…まさか本当に居残りだとは







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錦「(人1)さん帰ってええよここからは俺の仕事やし」






「え？あ、大丈夫だよ」






錦「いや、委員なのは俺やし」






「そうだけど…」






錦「先帰って、わざわざ残ってくれてありがとう」






「だ、大丈夫だよ！私暇だし手伝うよ！」







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咄嗟に声に出してしまった
確かに面倒だなとは思うけど、ここで帰るなんて出来やしないしもう少しだけ錦戸くんと居たいって思ってた






そんなことを知らない錦戸くんはちょっと驚いてた気がするけど"ありがと"って言ってくれた







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コピー室に着いてまだ使ったことのないコピー機を凝視していると錦戸くんにまた笑われた







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錦「機械音痴そう」






「そうかな」






錦「章ちゃんのこと、好き？」






「え！私が？」







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コピー機のボタンをポチポチ押しながら私にいきなりそんな質問を投げかけた錦戸くんは私の反応にまた口角が上げていてチラッと横目で見てきた






急いで否定したけどそのままなにも言わずにニヤニヤしたまま操作をするからなんだか身体中に変な感情が蠢いた






錦戸くんに勘違いされたくないって、自然とそう思っていた







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錦「お、なんか紙詰まった」






「先生に聞いて来ようか？」






錦「ん、いや、俺一人で平気」






「そっか」






錦「…あ、(人1)さん」






「ん？」






錦「足元、虫」






「え！？！？」






錦「…って言う嘘」






「ま、また…？錦戸くん嘘つきすぎだよ」





錦「くくっ、」







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真面目な顔して見つめてくるから信憑性たかし君に決まってるじゃん、慌てて足元あげて確認しようとしたのにまた馬鹿にするように笑うから私またからかわれたみたい






1日で何回やられるんだ私…それに対してのレパートリーも少ないのに錦戸くんは変わらず楽しそうに、そして愛おしそうに見てくるんだ







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…勘違いしてしまう







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