夏 に 恋 し た 。2

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昨日あの後すぐに寝たけど、起きた時から疑問が止まらなかった。



なんで電話してきたんだ…？


普通にメッセージでもよくなかった？







そう思うと余計に意識しちゃって横山先輩のことを見られなかった。









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渋谷先輩と村上先輩が見に来てて、私を見るなり、ヒソヒソ。







なんなんだあの二人。


渋谷先輩めっちゃ笑ってるし









試合が始まるとそんなことは気にしてられなくて、仕事をしたり応援したり。







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ずっと追い越しては追いつかれて、抜かされて、また追い越しての繰り返し。





大会しょっぱなから強豪校に当たったのは本当に運が悪いけど、力は明らかに互角に見えた。







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最後のインターバル



私は横山先輩にドリンクを渡した






飲み終えたものを受け取ると、









『頑張れ、って言うてくれたら今までの10倍頑張れるんやけど』








ああ、ダメだよ先輩



思わせぶりは良くないです。









「横山先輩、私と帰るために頑張って！」



『かわええこと言うやん(笑)待っとけ』









そう言うと一瞬微笑んで目つきを変えた先輩はまたコートに向かう。









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鳴り止まないバッシュと体育館の床が擦れる音




観客の声援




私の心臓の音





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ブザーの直前に指先から抜けたボールは


綺麗な放物線を描いてーーー…









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試合終了の笛響く体育館に




横山先輩が投げたボールがネットを掠める音








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そのシュートで勝利が決まった。









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