【ONE PIECE】麦わらとのんき女の航海日誌 (ページ35)

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三十四話* ページ35

ヨサクをメリーに運び、事情を説明しライムを食わせる。
いやはや、壊血病かぁ、今じゃあ考えられない病気だよね。怖い怖い…。

「壊血病よ…手遅れじゃなけりゃ数日で治るわ」
「やっぱり…壊血病か…怖いね…」

「カイケツビョー？」「なんだそりゃ」
私たちの会話についてこれない男の子コンビが聞いてくる。
そりゃあキミたちは知らないだろうねぇ、知ってたら逆に驚きだ。

「アンタたちそれで本当よく海賊になるなんて言えたわね」

…説明中…

適当に説明をして、これからの航海に注意を促した後、ヨサクが意識を取り戻す。

「相棒ォォ！！！良かったぁ！！！」
「イヤー、おれは前からお前達はやる女だと思ってたぜ！ナミ！A！」

何故か得意げなウソップ君がナミちゃんや私の方を見て手腰に当ててふんぞり返っている。やる女ってなにさ。

「うおお！治った！」
ウソップ君の方を見ていると、ヨサクがジョニーと抱き合い踊っていた。これこれ、キミは病人でしょうに。

「こら！安静にしなさい！まだ治ってないんだから！」
「なんか医者みてぇだなー、A」

んー、それは素直に嬉しいなぁ。
ルフィ君だからお世辞とかじゃあないだろうし。

その後、特訓を終えたゾロが出てきて二人と再会をはたす。
嬉しそうにはしゃぐ二人、ゾロを本当に慕ってるんだろうなー

「よし！海のコックさんだ！」

今回の事を経て、ルフィくんは決断する。そりゃあ旅路に料理人は必要不可欠な存在だ。まず真っ先に確保すべき人材だった。

「コックさん？」
「ああ！海のコックさんを仲間にしよう！」

サンジの登場かぁー！あのぐるぐる眉～楽しみだなー！

それからジョニーに『バラティエ』を紹介してもらい進路を定め、
フルボディの船と会う。撃ってきた球は私の蒸気ではね返す。メリーとバラティエが壊れちゃうのを防ぐためにね！

…移動中…

私たちがバラティエに着くとすでにフルボディがぼこぼこになっていた。
「何だ？喧嘩か？」
「さぁ？」

その後ゼフが階段から普通に降りてきてサンジとフルボディを蹴り飛ばす。

「く、クソぉ…！」
顔が血まみれになったフルボディ…略してフーさん…ダサいか…。そいつの部下が、息を切らしてバラティエに走りこんでくる。

「た！大尉！ドン・クリークの部下が！」

ん、ギンのことだな、あの人好きだなー義理堅くて。
そんなことを考えていると、ギィィと音を立て、扉がゆっくりと開き、ふらふらと人影が店内に入ってくる。