三十話* ページ31
「この野郎…！おとなしく斬られていればいいものを…！見ろ、お前のせいで我が可愛い部下が死にきれてねぇ…可哀想になぁ…！」
こいつ…！どこまでも自分の計画しか考えてない、犠牲は全部必要なものだって言う気だ。私の三番目ぐらいに嫌いなタイプ！！！
「お前は、どう頑張ってもウソップにゃ勝てねぇ」
「この俺が、海賊ごっこキャプテンに勝てねぇって言うのか？…傑作だ！教えてもらおうか、何が勝てねぇのかをな！」
クロがルフィ君の体をふきとばし、再び杓死をやる。
それを止めようとJETピストルで攻撃を計るが中々当たらない。
足止めならお任せって言いたいけどねぇっ！くそっ！
「ふんっ！」
やったビンゴ！見事命中し、クロの動きを一瞬止める。
ルフィ君もその隙をちゃんと捉え、ゴムの腕を利用してクロを捕らえる。
「捕まえた！もう離さねぇ！」
「くぅっ！このガキィ！！！」
クロが捕まると、さっきまで怯えていたクロの部下からヤジが飛んでくる。殺せだの助けてくれだのやっちまえだの、何なんだこの人ら。調子の良い。
「教えてやるよ、お前がウソップに勝てねぇ理由」
「…そんなもんねぇよ、俺は大海賊の船長だぞ？」
その船長の『器』を持つ者なら、自分の味方に死ねって言われないよ。
「器だ！もう二度と！ここに来るなぁーーーっ！！！！」
決着！原作通りクロにゴムゴムの鐘をお見舞いして、キャプテンクロ編！無事完結！
…数日後、シロップ村を出る日…
「うぉー！」
「キャラヴェル！」
そう！この日といえば！
やっと一味の船、『ゴーイング・メリー号』とのご対面である。
可愛いなぁー！
「やっぱり海に出ちゃうんですね」
「あぁ、止めるなよ？」
おぉ、ウソップ君もついた。これでやっと海賊団らしくなってきたんじゃない？
「えぇ、止めません。そんな気がしてたから。」
「それもなんか悲しいなぁ。お前らも！元気でなー！」
元気でなって、ここまで仲間やっててそりゃないでしょうよ〜、水臭いんだから。
「何が？」
「何がってお前…」
「何やってんだ、早く乗れよ」
「置いてっちゃうよ、ナミちゃんが」
「何で私なのよ！」
ホラ、皆もうその気だ。
良い人ぞろいだもんねぇ。
「俺たち、もう仲間だろ？」
「お前ら…！キャプテンは俺だろうなー！？」
「バカ言え！俺がキャプテンだ！」
今日は快晴、いい天気！全く航海日和で宴日和
「「新しい船と仲間に！かんぱーい！！」」
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年1月17日 21時
