二十二話* ページ23
「ちょっとアンタ！逃げないとやばいわよ！」
バギー玉が放たれて、こっちに向かってくる。ライフル弾の様に速くない砲弾が徐々に近づいてくる。
「おいルフィ！どうする！」
おー、皆慌ててるなー。どれ、私も一つ。
「ル、ルフィ君！どうするの！？」
「ししし！まかせとけ！ゴムゴムのぉー！風船ッ！」
バミョーン！！
おお〜、すごーい！さすが未来に5億の首になる男ー！
砲弾を弾き返し、バギーのすぐ近くの建物を破壊する。その様子を見てバギーは口をあんぐりと開けて驚いている。まさに開いた口が塞がらない状態だ。
その後、私たちが能力者であることを明かし、ゾロとカバジの対決に移る。
「あいつ、任せた」「了解、船長」
「フフフ。おれの曲芸相手に、何処まで持つかなその余裕ッ！いざいざご賢覧あれ、バギー一家が幹部頭。曲芸師カバジィ！参るッ！」
キンッ！カァンッ！
「ふんっ！！！」
「はっはぁ、何処狙ってんだ！おら『火吹き芸』！」
ゾロの斬撃をよけ、火炎放射器よろしく炎を吐くカバジ。今のゾロに中距離戦は中々不利だね、手を貸そうか。
「手ェ出すな！副船長、おれの獲物だ」「っは！一丁前に吠えるじゃないか、まだ余裕そうだな！」
わお、心読まれた。凄い形相で睨まれて、一瞬竦んじゃったよ。
「いざ、必殺のぉ！『湯煙殺人事件』！！！」
煙幕を使い、その中で一輪車に乗りながらゾロと戦う。私と戦闘スタイル被ってんだよぉ！曲芸師さん！
「(常識を…超える…)ラァァァッ！」
ブゥウン……！！！！！！
ゾロが渾身の一振りで、周りに充満していた煙を払う。これは…原作にはなかったよねぇ…。凄…。
「なっ？！刀で霧払いしただぁ？！」「っ！」
ザシュゥッ！
隙を突き、一閃。刀がカバジの体を斬る。
「ガァ…！す、すみません…バギー…船長…っ！」
「はぁ、はぁ…。おれは、休んでるぞ…。」
なんか色々してた割には、呆気なく沈んだカバジ。勝者であるゾロを見ると、脇腹のところが赤く滲んでいた。傷口開いちゃったか。
さて、お次は船長対決。V,S,バギーだね。
「おのれよくもカバジを！ハデに怒ったぜ！バラバラのォ！せんべいっ！！！」
「おわっ！」
「バラバラロケットぉ！」「危ねぇ！」
「切り離しぃ！」「ぐああっ！」
あぁ、流石は能力者。初戦闘だと中々苦戦を強いられるか、腐っても鯛とはよく言ったもんだ。
今の切り離し攻撃によって、ルフィ君の帽子が貫かれる。
「あぁっ！帽子が！！！」
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年1月17日 21時
