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p「え、ちょ…！」
s「あ…え、」
p「大丈夫……じゃないか」
『あ…、ご、ごめん』
慌てて鞄を持って保健室を出る。
2人に迷惑をかけてしまった。
また…、またあの時みたいに怒ら、れる…
p「ちょ、ちょっと！」
後ろから鞄を掴まれた。
p「こっちきて…」
ぺいんとくんに連れられて階段を上る。
連れてこられたのは屋上のドアの前。
良く見ればしにがみくんも着いてきていた。
s「…これ…、涙拭いてください…」
『……ありがとう』
しにがみくんからハンカチを受け取り、涙を拭く。
何だか優しくされていると思うとまた、涙が出てくる。
『…っ』
p「…大丈夫だよ」
ぺいんとくんが背中をさすってくれている。
なんて…なんて優しい人達なんだろう。
−−
p「落ち着いた…？」
『…うん、ごめんね急に…』
p「いや、謝んないで。なんかあったんでしょ…？その…、話したくないならいいんだけど…俺らがなんか聞けることあったらさ…聞くから。」
「その…傷のこととかさ…」
今まで、仲良くしていた友達にも言えなかった私の事情。
なんだか彼らになら言ってもいい。という気がしてきた。
自然に口が開いて、詰まりながらも言葉が出てくる。
お父さんが出ていったこと。
お母さんが変わってしまったこと。
今までされてきたこと。
全部全部ぶちまけてしまった。
p「そっか…辛かったね…ありがとう、話してくれて。」
s「大丈夫ですよ。少なくとも僕達は味方ですから。」
『…あり、がとう…こんな何にも知らない私の話なんか聞いてくれて…』
p「…確かに何にも知らなかったけどさ、今はもう沢山知れたよ？だからもう俺ら友達だよ…！友達の話は聞くもんでしょ？」
s「そうですよ。僕ら友達です…頼ってくれていいんですよ。」
『…とっても嬉しい、ありがとうっ』
p「も〜…また泣かないの〜！笑」
嬉しくて嬉しくて涙が溢れてくる。
こんなに私にも優しくしてくれる人達がいたことが、まだ信じられない。
…久々に幸せな気分を味わえた。
s「あの…せっかくですし……、このまま学校サボりませんか？」
『え…』
p「え……、めっちゃいいじゃん！？」
p「カラオケ行こ！カラオケ！後は〜…ゲーセンとか！？」
s「うわ、めっちゃいいですね〜！…Aさんはどうですか…？」
『えっと…』
p「いーじゃんちょっとくらい！今まで頑張ってきたんだからさ！」
『…行こうかな！』
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市(プロフ) - 今気づいたんですけど評価が赤色になってる!! やった!! (6月29日 21時) (
レス) id: 2b61322586 (このIDを非表示/違反報告)
市(プロフ) - 黒灰白有無％さん» 檸檬やっぱりいいですよね!! 自画自賛出来るほどこの作品は気に入ってます!! 続編も読んでくださり感謝感謝ですTT (6月29日 21時) (レス) id: 2b61322586 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 本当にどれもいい話なんですけど 檸檬 が超好きです！個人的に転生後は幼馴染で戦争に行った時みたいに引越し(お別れ)になり今世では再開できる的なのを思い浮かべました!色々想像が広がりますし、本当にどれもいい話で大好きです！続編も続けて読めせていただきます！! (6月20日 2時) (レス) @page24 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
市(プロフ) - らいさん» 嬉し~です🥲ありがとうございますᐡ- -ᐡ (5月26日 0時) (レス) id: 2b61322586 (このIDを非表示/違反報告)
らい - 檸檬本当にいい 最後の手紙でガチ泣いた (5月12日 19時) (レス) @page24 id: feb55afa1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sumi | 作成日時：2021年6月23日 0時
