鉢「先輩の寝顔prpr」 ページ3
「…ぱい、Aせんぱい、起きて下さい」
『ファッ…?』
朝、夢から醒めて一番最初に視界に映ったのが、人間の目ん玉だった。
◇
『吃驚するからいきなり顔近づけんのは止めような』
鉢「はい…」
朝っぱらから僕を心配停止にしようとした此奴は、僕の警戒すべきヤンデレの一人、鉢屋三郎だ。
『何でここに?』
今だにしょんぼりと項垂れている奴に聞く。
鉢「先輩の寝顔が見たかったので!」
『あ…うん』
眩しいほどの笑顔で言った鉢屋に若干引きながらも此れからの事を考える。
取り敢えず、留も伊作も出掛けてる今、此奴と密室で二人きりは非常に宜しくない。前にも同じような事があったが、その時はぼんやりしている内に組み敷かれて貞 操を失いかけた。
『鉢屋。えっと…あの、取り敢えずさ…』
次に続ける言葉を起きたばかりの頭で必死に考える。此処から出て行って欲しい。何て言った日には、この後輩は何を仕出かすだろうか。
得意の鏢刀で真っ二つか、何の罪の無いお出掛け中の友を犠牲にされるか、はたまた此奴と共に無理心中か。
何の事情も知らない奴が聞けば頭上にはてなマークが浮かんで終わる話だが、此奴には前科があるからこれらを実行するのは十分にあり得る。
鉢「先輩?どうかしましたか。」
こてん、と鉢屋が首を傾げる。
『いや、えっとー…あ、そうそう。不破達は如何した?お前一人で来るなんて珍し…』
鉢屋の表情がびしり、と固まる。何の感情も映さない無表情に見つめられ、思わず顔が引き攣った。
嗚呼、自分から此奴の地雷に踏んでしまうなんて。
鉢屋からの無言の重力を全身で受け止めながら布団から立ち上がり、奴の顔をちらりと見上げた。
見てから、ギョッとした。
鉢屋はまるで幼子のように目から大粒の涙を零していた。
『ちょっ…鉢屋!?』
条件反射で鉢屋の目尻を自身の手で拭う。
鉢「先輩は、私よりも彼奴等の方が大事なんですか?今先輩と一緒にいるのは私だけでしょ?…そうですか、ならいいです。先輩が私を愛してくれないのなら…」
ガシッと目元を拭っていた手を掴まれる。
鉢「A先輩、一緒にタヒにましょう」
そう言って僕を見下ろした奴の顔は、まさに鬼のそれだった。
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久しぶりの投稿!
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レイラ(プロフ) - 頑張ってください! (2017年11月2日 10時) (レス) id: cf3ffcf6f8 (このIDを非表示/違反報告)
ちっか- - エ エロイーーーーーー/////// (2016年1月10日 18時) (レス) id: 4b9cca2bb8 (このIDを非表示/違反報告)
おゆな(プロフ) - イチゴさん» ご指摘ありがとうございます!もう一度詳細や説明を理解してから更新をして行きたいと思います!またなにかあったらぜひお願いします。 (2015年3月24日 20時) (レス) id: 8aee57fc05 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - オリフラは外してください。あと、BL要素を入れるならフラグも立ててください (2015年3月24日 18時) (レス) id: 0892eda0b5 (このIDを非表示/違反報告)
おゆな(プロフ) - 毎年卵野郎さん» こんな駄作にそのような勿体なきお言葉…!!ありがとうございます!更新頑張ります! (2015年1月24日 20時) (レス) id: 8aee57fc05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おゆな | 作成日時:2015年1月22日 23時