検索窓
今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:51,650 hit

ページ10

『………私は、BinTRoLLにはもう……戻らない』

加「クロウと関わらせないためですか?」

『…』

加「みなさん、寝る間も惜しんであなたのことを探してます」

『私のことを……』



そうなることは想像していた。 みんなは優しいから。


BinTRoLLに戻りたいといえば、こんな形で去った私を、きっと嫌な顔せず受け入れてくれるだろう。



…でもそれじゃ、ダメなの。私はBinTRoLLをクロウから遠ざけるために離れたんだ。


なのに、ボスは彼らにクロウに関わる危険な仕事を任せようとしてる。




それなら私が離れた意味って?



…………どうすればよかったの?どうすることが正解だった?





加「A様……もう少し彼らに助けを求めてもいいんじゃないですか?」



初めてBinTRoLLのみんなと会った日。


家族を失ったことがきっかけで、笑顔の作り方、人との接し方。全て分からなくなってしまった私は、側から見るとすごく無愛想で生意気な女だったと思う。


名前を名乗った後、なにも話さなくなった私に、美味しいご飯を作って笑いかけてくれたみんな。


どれだけ冷たく対応しても優しくしてくれたみんな。



私に笑顔を取り戻させてくれたみんな。





『これ以上、何を助けてもらうの』

加「A様…」




彼らと過ごした日々を思い出すと胸がキュッと締め付けられた。


まだ離れてから数週間しか経ってないのに、もう何年も会ってないようなそんな気持ちになる。



仕事が終わって誰もいないホテルに帰る日々。…部屋に入った途端、孤独を感じる。


私はいつでも無くなってから気づく。大切な人の存在に。




いつの間にかBinTRoLLが私の帰る場所になってたんだ。


…………会いたいな、

▲→←守るため



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
133人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おゆき(プロフ) - meさん» ただいまです!お待たせしてしまってすいませんでした。ありがとうございます!また少しずつ更新していくので、見ていただけると嬉しいです! (2021年5月18日 18時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - おかえりなさい。また公開してもらえて本当に嬉しいです。無理だけはしないでくださいね! (2021年5月18日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おゆき | 作成日時:2020年11月13日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。