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『…クロウ』
口に出しただけなのに、怒りが湧き上がってくる。
それをなんとか抑え込んで、まだ何かを言いかけているボスに耳を傾ける。
帝「名前から少し探って分かったことがある………奴らクロウはドラッグを売り捌いている」
『ドラックを、』
帝「Aが言っていた女は、クロウの人間だということも分かった。だが、拳銃の売買はクロウではなく女が個人的に行っていたらしい」
『そうですか。………だけど拳銃の売買が奴ら組織と直接的な関係がなくても、女がクロウのメンバーって分かっただけでも収穫ですね』
私が言った言葉に「ああ、そうだな」と力強く頷くボス。
まだ名前と組織の活動の情報だけだ。居場所を突き止めたわけじゃない。
なのに、少しだけど奴らの情報が得られたことが本当に嬉しい。
……小さくても一歩ずつあの男に近づけてる。
ボスはもう１つ、クロウからドラックを買ったという２人の男の情報を手に入れたらしい。
そいつらから話を聞くことができたら、さらにクロウに近づける。
『………その男たちを確保するんですね？…私が行きます！』
こんなチャンスは中々ない。
私が行って、聞き出せること全部聞き出してやる。
そう意気込む私に、ボスは首を横に振った。
帝「ダメだ」
『…！！！ど、うして…？』
帝「今のお前にクロウに関係する仕事へ行かせるわけにはいかない」
『だから、どうして！！』
ボスの首元を感情的に掴む。
悔しかった。私のクロウを恨む気持ちは誰より強い自信がある。それをボスもわかってくれてると思ってた。
なのに、どうして。
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おゆき(プロフ) - meさん» ただいまです！お待たせしてしまってすいませんでした。ありがとうございます！また少しずつ更新していくので、見ていただけると嬉しいです！ (2021年5月18日 18時) (
レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - おかえりなさい。また公開してもらえて本当に嬉しいです。無理だけはしないでくださいね！ (2021年5月18日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆき | 作成日時：2020年11月13日 14時
