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帝「A…。お前は本当に……」
溜息をつくボスに、私はゆっくりと視線を下げた。
こんな顔をさせたいわけじゃないのに。
だけど朝から夜まで依頼の仕事があるから、奴らのことを調べるのは夜中しかない。
無理をしてでも早くあいつらの情報を掴みたいんだ。
帝「怪我もしたんだろ。……まだ撃たれた傷も完全に治ってないんだ…焦るのは分かる。だがお前が壊れちゃ、意味ないだろ」
ボスの言葉に、何も返す言葉が見つからない。
昨日また仕事で怪我をした。完全に不注意だった。
気絶させたと思っていた相手の意識がまだあった。……その男に投げつけられたナイフが私の足を掠った。
普段なら気絶しているか、その確認を怠ることはなかった。寝不足が続いていて少し考えが鈍くなっていたことは否定できない。
でも、
『………私はどうなってもいいんです。』
少しでも情報を得られるのなら……あいつらを捕まえることが出来るなら、自分のことなんてどうでもいい。
帝「A」
私を呼ぶその声で、ボスが怒ってるのが分かる。拾ってもらった頃から命を大切にしない私を、ボスはよく叱った。
自分を大切にしろ、と口癖のように言われてきた。
でも、自分を大切する意味なんてあるの？私にはもうーーー何もないのに。
『………すみません』
視線を下げたまま謝るとボスからまた長い長いため息が降ってきた。
帝「……………今日はお前に伝えたいことがあって呼んだんだ」
『伝えたいこと、ですか？』
帝「お前…いや俺たちが追っている犯罪グループの名前が分かった」
『……！！！本当ですか？！？！』
ボスの言葉に思わず立ち上がって距離を詰める。
数年探し回って何一つ見つけられなかった奴らの情報。グループの名前が分かるだけで調べる範囲が狭ばる。
……これは大きな一歩になる。
帝「ああ、奴らの名前は、
ーーー�爛�ロウ“。」
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おゆき(プロフ) - meさん» ただいまです！お待たせしてしまってすいませんでした。ありがとうございます！また少しずつ更新していくので、見ていただけると嬉しいです！ (2021年5月18日 18時) (
レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - おかえりなさい。また公開してもらえて本当に嬉しいです。無理だけはしないでくださいね！ (2021年5月18日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆき | 作成日時：2020年11月13日 14時
