DRAMATIC 7

3号車に寝かしつけられる ページ3

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「…だぁっ！あ、なんっ、アー！！！」


布団に入ってから一時間。イヤホンをしながら煌々とした画面相手にぶつくさ言っては、時折枕に顔を埋めて叫んでいる稜雅。
そんな様子を最初は面白がって見ていたのはいいが、いい加減うるさいのでイヤホンを引っ張ると「あっ、ごめん、居るの忘れてた」とハッとした顔で返された。

『君にとって私は背景か。』
「そういうことだ」
『おいこら』


お決まりのイケボを駆使しながら一時停止になっている画面に再び目をやる。


『ねないこだれだって知ってる？』
「なにそれ」
『寝ないとおばけにされちゃうよ』

「子供じゃあるまいし…」と笑って液晶を伏せると、身体ごとこちらに向き直して軽く咳払い。

「要するに構ってほしいんだろ？」
『そういうんじゃないけど…』
「強がっちゃって可愛いんだからもう。ほら、おいで、A？」

小馬鹿にした様子の彼に睨みを利かせながらも、条件反射で毛布を上げて待つ彼の腕の中に潜るようにして入ってしまった。
「チョロいっすわ〜」と少し距離を取って入った私の腰に手を回して、自分のほうへ引き寄せる稜雅。寝たいわけでも無かったのに、彼の匂いに包まれると途端に瞼が重くなった。

「おやすみ。」


寝かしつけは任せて下さい
( 寝たらゲームの続きしよっと )

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