青城マネは喋れない!!【ハイキュー！！】 (ページ7)

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6言目ページ7

Aサイド

「すみませ～ん!!遅れちゃいました～!!」

「あ、日芽香ちゃん!!遅れるなんて珍しいね!!」

「ごめんなさ～い。今日日直で……」

「いや、普通にサボってただろ」

そんな今日もキレッキレな私のツッコミは誰に聞かれるでもなく空気中に溶けて消えていった
水道はいい
誰も来ないから学校の中で気軽に声を出せるし、
それに体育館でのもう笑いしか出てこないような会話もバッチリ聞こえる

私の声はスポドリ作りのシャカシャカというBGMに掻き消されて聞こえないから
まさに水道は神。My God。

「今すぐスポドリ作って来ま～す!!」

あぁ、私の領域にずけずけと……

「なぁ、もう作り終わったよな」

いや、せめて疑問形にしろよ
丁度、作り終わったけれども!!

『終わったよ』

そう書いて見せればニタァ、と気持ち悪……可愛い笑顔を浮かべて籠を奪ってきた

「じゃあ、私が持って行きますね!!」

いや、情緒不安定か
敬語つけるならつけて、外すなら外してほしい

まぁ、これも日常なので放っておく

「作り終わりました～!!きゅーけーで～す!!」

「……もう作り終えたの?速すぎない?」

国見が思って当たり前のことを指摘する

「うん!!私頑張ったの～!!凄いでしょ?」

いい加減、その言葉が皮肉だって分かんないのかな～
国見、めちゃくちゃ顔歪めてるし……
気付いて当然のような……

「……先輩。ドリンク下さい」

いや、国見よ。何故こっちに来た
日芽香ちゃんの視線がグサグサ突き刺さる……って、日芽香ちゃん凄い顔怖いな!!

『スポドリは日芽香ちゃんが全部持ってるからそっちから貰って?』

そう書いて見せてからタオルだけ渡す

「……先輩がいいです。ダメですか?」

くぅ、あざとい
国見は何故、男なのにこんなにも可愛いんだ

『じゃあ、一緒に行こっか』

「……分かりました」

いや、だからそんなに嫌そうな顔をしないでくれ
良心が痛む
それにこれでも譲渡した方だ!!

嫌がる国見の手を引いてさっさと般若……じゃない、日芽香ちゃんの方に向かうことにした