青城マネは喋れない!!【ハイキュー！！】 (ページ23)

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22言目ページ23

Aサイド

「流石にその腕じゃスポドリ作れねぇだろ。手伝うわ」

と言うお二人の善意に甘えてスポドリをシャカシャカするのを手伝ってもらった
なんか……昨日と今日でマネージャーとしてのプライドが殴って蹴られてぐちゃぐちゃにされた挙句ぐつぐつと煮込まれて塩酸かけられたぐらいに崩壊してしまった気がする

日芽香ちゃんが仕事してくれたら、こんなことにはならなかったのに……

「そういえば、いつもは俺らが練習してる時に作ってるんだよな。じゃあどうする?全部作り終えたしもう体育館持ってっとくか?」

……さて、どうしようか?

頭の中にぽわわーんと、“私の身体的苦痛vsマネージャーとしての意地”というテロップが浮かぶ

「……なぁ、言っとくけど後で運ぶんだったら運ぶで俺らが手伝いに来ry『今運びましょう』…お、おう」

これ以上ないってくらいに速く、乱雑に書き殴り、花巻先輩の顔に押し付けるようにノートを見せればかなり引かれた、解せぬ

だってね?考えてみなよ。ただでさえ日芽香ちゃんのせいで最近練習時間が押してきてるのにレギュラーである二人に手伝いにきてもらったら……それこそマネージャー失格じゃないか

スポドリの入った籠を持ち上げようとしたらひょいと松川先輩に籠を奪われた

「怪我人は大人しくしてろ」

異議ありっ！と睨むも飄々とそう返されて本当に泣きそうになる

……私、全然役に立ててない
マネージャーなのに

「って、ちょ、泣くなって」

「なんだなんだ?松、Aのこと泣かしたのか?」

「泣かしてねぇ!!」

不満を通り越して最早涙すら貯め始めた私を見て慌てる松川先輩……と、面白がって茶番を繰り広げる花巻先輩

『私にも仕事させてください』

「いや、でも……」

なおも渋る松川先輩からもう籠を無理矢理取ってやろうかと思い始めたその時、洗濯したてのもふもふしたタオルを花巻先輩に押し付けられる

「これでも運んどけ。これなら負担も少ないだろ?」

にししっと笑いながら花巻先輩

正直に言ってまだ不満なんだけど……

今まで頑張ってきた分、少しくらい甘えてもいいのかな?なんて