青城マネは喋れない!!【ハイキュー！！】 (ページ17)

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16言目ページ17

Aサイド

あの後、倒れた岩泉先輩をたたき起こしてから片付けしてちゃんと家に帰りました

その結果分かったこと、先輩めちゃ優しい
片付けほとんどしてくれたし、帰る時も途中まで送ってくれたし……
流石、男前。青城のオカンの名は伊達じゃない

まぁ、そんなこんなで次の日の朝なんだけど……

「なぁ、松?そっちのポール立て終わった?」

「見りゃ分かるだろ。ネット張るぞー」

「そういえば、これ終わったら次何すんだ?」

「さあ?紫吹が知ってんだろ」

何故こうなった

いやね?流石に怪我しちゃってるからいつも通りスムーズには進まないかなって思って早めに来たの
うん、そこまではいい
そしたらね?まもなくお色気ツインズが来たの

そして、理由も話さず手伝い始めた
うむ、分からん。本当に何故だ

私としては、指示出すだけで仕事してくれるから嬉しいことこの上ないんだけど……
少し離れたところでわちゃわちゃしながら準備を進めていく二人を見ながらぼそりと本音を漏らす

「……大事な選手に準備手伝わせるなんて」

「マネージャー、失格だよね……」

あ、それを言ったら岩泉先輩も片付け手伝わせちゃったし……

「おーい、紫吹ー?」

「……っ?!」

急に話しかけないでくれ……心臓が飛び出るかと思った

『はい、どうかしましたか?』

「あー、いや、他にすることあっかなーって」

松川先輩に言われて改めて辺りを見渡すと……

……全部、終わっている…だと…?!

慌てて時計を確認すれば、いつもより三十分以上早くに終わっていた

『いえ、特にはないです』

「おーそうか、だってよ?花」

「ふー、やっと終わったかー」

おー、やったー、とわいわいしている先輩方に疑問が拭いきれない
いや、どうしてこのタイミングで手伝いなんか……

「岩泉に「紫吹、腕怪我してるから手伝ってやれ」って言われたんだよ」

『エスパーですか?』

「声に出てたぞー」

「……っ?!」

嘘、声には出してない…はず…?
あれ?どうだろ?

「……フフッ、紫吹の反応面白れぇ」

『嵌めましたね?』

「すまんって、冗談冗談」

恨みを込めまくった視線で射殺さんとピンク野郎先輩を睨みつける
……え?敬称が敬称の意味をなしてないって?

……いいんだ、これで