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27つ目の解答 ページ29

rbrサイド

「……目標地点、到達。ミッションコンプリート」


その声を合図に爆弾起動のスイッチを躊躇いなく押した


発動したはずだった
実際にその目標地点周辺の熱容量が異常な程に高まったことをモニターで確認した


生命活動を行う全てのものに死を届ける絶対に回避不能の暴力


避けれるはずがないのだ
なのに、何故……


「消えてない…?」


モニターの中心では









.









使い捨てインカム内蔵のGPSが赤い光点で映し出されていた


――――――――――――――
Aサイド

周りの熱が徐々に下がってくるのを肌で感じ取りながら
ゆっくりと目を開けた


周りを見れば、あったはずのもの全てが熱風に撫でられ、溶かされ、消えていた


《……咄嗟にベルトを外して上空に投げたのか》


アルの声に肯定の意を示す


僕は爆発直前、ベルトを外して上に投げた
付けたままでも死にはしないが……爆発の衝撃でしばらく立てなくなるのは分かりきったことだった


その後、爆発が起こって……


体に纏わりつく粒子を眺める
本当に、この力は何でもありだな


《……で、いいのか?こんな所で呆けていて》


《気付いたんだろう?情報が漏れているって》


そうだ、
今やるべきことを忘れかけていた


今、僕が殺した人達はあまりにも技術が拙かった
恐らくは軍人ではないのだろう
それに加え、隊列は見たこともないほど隙間だらけで
まるで少ない人数を多く見せかけるような、隊列を組む意味を成していないものだった
更に、彼らの行軍はなるべく注意を引き付けるような大袈裟なものだった


ここから導き出される結論
今、僕が爆発に巻き込んだ人達は囮だった、ということだ


無意識に苦虫を噛み潰したように顔を歪めてしまう


何故、ここに来るまでに気づけなかったのか
自分の不甲斐なさに苦しくなる


あぁ、僕はまた、罪のない人達を殺してしまった


《フフッ、お前が人を殺したお陰で、お前が苦しむお陰で、また力が少し戻った。感謝するぞ》


こいつは本当に……
いや、今はアルに当たる場合じゃない


西を見る
視認距離で約10キロ


僕の足じゃ圧倒的に間に合わない
ならば……






「……ねぇ、アル。力、貸してよ」

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イオネラ(プロフ) - 、さん» おお〜、見事に誤字ってますね〜。直しておきます (2020年3月28日 13時) (レス) id: f9348e29a5 (このIDを非表示/違反報告)
- 1ページ目、「密」は「秘密」とかに使われるものであり、この文の場合は甘い「蜜」となるべきでは?中学生ならそれくらい分かると思いますが。 (2020年3月28日 11時) (レス) id: 80989d8d85 (このIDを非表示/違反報告)
イオネラ(プロフ) - ここでリクエストは終了させて頂きます。沢山のご愛読、ありがとうございます!! (2020年3月22日 12時) (レス) id: f9348e29a5 (このIDを非表示/違反報告)
イオネラ(プロフ) - ヒロインXさん» お褒め頂きありがとうございます!!zmですね。了解です〜!更新頑張って急ぎます← (2020年3月22日 12時) (レス) id: f9348e29a5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロインX - 突然のコメント失礼します。素晴らしい作品ですね!惚れました笑ゾムとの絡みが見たいです!お願いします。更新頑張って下さい! (2020年3月22日 10時) (レス) id: be3281a2df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イオネラ | 作成日時:2020年2月22日 1時

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