◆ ページ23
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「…」
「…」
私と辻くんの間に沈黙が舞い降りた
こうなると思ったから喋りたくなかったのに
こうやって本人を目の前にすると
気持ちが溢れて…我慢出来なくなって…
遠くで眺めてるだけなんて
それだけで満足出来ないって気付いてしまった
なんでそれくらい好きなのに
今まで頑張ってこなかったんやろ
努力もせずに勝手に諦めて楽な方へ逃げてたんやろ
色々な感情が混ざって
とにかく恥ずかしすぎて辻くんの顔が見れない
いつも見れてへんけど
「…それが理由、ですか」
「あ、あ、えーっと、」
「僕のこと嫌いってわけやないんですよね？」
辻くんの言葉に必死に黙って頷いた
これ以上口を開くと
本当に好きって言ってしまいそうになる
「…嬉しいっす」
「う、嬉しい？」
「今はそれで十分です」
「な、何が？」
変なこと口走ったはずやのに
辻くんはなぜか少し嬉しそうな顔をしていた
「緊張とかせんでいいんでもっと喋りましょ
…リリーさんばっかやなくて」
「リリー？なんで？？」
「あーもうとにかく仲良くしたいんです！」
「そ、それは私も！」
「よし、じゃあ今度ご飯行きましょね」
「え、急過ぎひん？」
「そんなことないっす、むしろ遅いくらい」
「お、遅い？？」
距離が縮まる瞬間はいつだって突然で
誰にも予想出来ないし
好きの気持ちをコントロール出来るほど
冷静な頭は生憎持ち合わせていない
「っし、リリーさんには負けへんぞ」
「リリーとなんか勝負してるん？」
「早速今日行きません？ご飯」
「へ！？今日！？！？」
「…あ、さすがに急すぎですよね、、」
それでもその距離を変えられるのは
この気持ちを捨てるか育てるかを決めるのは
自分自身だけなのだ
「ううん！辻くんとご飯行く…！」
もう遠くで眺めてるだけの距離はやめる
もう自分の気持ちを蔑ろにするのはやめる
「じゃあとりあえず連絡先交換しましょ」
「うわそこからなんや忘れてた…長過ぎるよ…」
「え、なんのっすか」
辻くんと結ばれるまで時間は
まだまだ長くかかりそうだけど
というか結ばれる保証なんて一個もないけど
それでもこの気持ちを大切にしたい
私なりの速さと時間と距離と
そして気持ちを抱えて
いつか堂々と辻くんの隣を歩けるように。
-end-
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るうみ(プロフ) - あさのさん» コメントありがとうございます💓ええほんとですか！😭きゅんきゅんしてもらえて何よりです！また思い付いたら書かせていただきますね〜✨ (2022年5月29日 4時) (
レス) id: c9b7628ed8 (このIDを非表示/違反報告)
あさの(プロフ) - 川西さんめっちゃ良かったです〜！きゅんきゅんしました🥰また楽しみに待ってます！ (2022年5月29日 1時) (レス) id: 6c0ede078d (このIDを非表示/違反報告)
るうみ(プロフ) - raraさん» ええ嬉しいですありがとうございます🥺💓リクエストかしこまりました！こちらはお話が満杯になりましたので移行した際に書かせて頂きますね！少しお時間頂きますのでしばらくお待ちください☺✨ (2022年5月27日 12時) (レス) id: c9b7628ed8 (このIDを非表示/違反報告)
rara - いつもるうみさんの書くお話素敵だなと思いながら読んでます🥺リクエストで、何かの記念日でも誕生日でもないのにただただひたすらお姫様扱いしてくれる川西さん読みたいです！お願いします🥺 (2022年5月27日 3時) (レス) @page48 id: 9fa065dabb (このIDを非表示/違反報告)
るうみ(プロフ) - ezeさん» 初めまして！いつも読んでくださりありがとうございます🤲リクエストかしこまりました！野村さんのお話ですね！こちらはお話が満杯になりましたので移行した際に書かせて頂きます！出来上がるまでしばらくお待ちください✨ (2022年5月26日 1時) (レス) id: c9b7628ed8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るうみ
| 作成日時：2022年2月14日 0時
