愛より恋よりお笑いで (ページ36)

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最悪の目覚めページ36

「っはぁ！」

私は眠っていたが久しぶりに昔の嫌な事を思い出して飛び起きてしまった

「最悪や」

ベットから起きて充電していたスマホの画面を見ると４時を指していた

起きる時間までは１時間半余裕があったがなぜか眠ることが出来なくてシャワーを浴びて

タバコを吸いながら時間をつぶしていたが

「暇すぎるな」

昔の事を思い出すと一日中気分が落ち込むしやる気が出なくなる

そんなこと絶対に合っちゃいけないのにしかもそれがラヴィットの日だなんて益々運が悪い

「はぁーなんで今さら思い出すねん、あんな昔の事思い出さなアカンねん」

多分昨日の屋敷さんと話したせいもあるかもしれへん

最近森田さんと色んな番組で共演するようになったからやと思う

だから忘れとったのかも自分があの人の事が好きだって、好きだったって

なんてことを思いながらタバコを吸ってるとさっき吸ったのがラストだったらしく何もなくなって

自分の下にはこれしかタバコが無かったから舌打ちして頭を掻いて昨日の服に着替えて

ホテルをチェックアウトした

時間を見てようやく５時になって収録までまだだいぶ時間があっておなかもすいたから

牛丼屋に入って飯を食う事にした

私はネギ玉牛丼のボタンを押して店員に渡し椅子に座って待っている間に山本にラインを送っといた

A先にホテル出た

山本マジかよ俺今ホテル出たで

Aならまだ近いで

山本どこに居るん?

A近くの吉野家

山本りょーかい

それだけ打ってしばらく待ってると山本が隣に座って店員にチケットを渡した

「おはよ」

山「おはよーさん、ってか今日なんかおきんの早ない？」

「まぁ寝てるときに昔の事思い出して」

山「あ～なるほどな」

なんて話をしていると同時に二人が頼んでいたものが届いた

山「相変わらずネギ玉牛丼すっきゃな」

「これが一番美味しいんだもん」

山「でも昔はチーズ牛丼やったんやろ」

「森田さんが好きなの、ネギ玉牛丼」

山「ふーん」

私がそう言うと山本は何も言わなくなったし私も言いたくなかった

二人で黙々と食べてると

山「Aはまだ森田さんの事好きなん？」

「わからん、でも」

山「でも？なんやねん」

「もし好きやったらこの気持ちは一生墓場まで持っていくつもりや」

山「なんでなん？」

私は最後の一口を食べて

「迷惑やろ、森田さんに」

先に店を出てった