752.強力なライバル・・・A ページ32
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「そうだ、時間大丈夫?」
「あ、そうだった!」
思い出したかのように言ったミチルちゃんは
「彼氏が熱出てて!」って説明しながら、時計を見た。
「えっ!ごめんね、引き止めちゃって!帰り道平気?」
「あ、大丈夫です。(笑)Aにも言われましたけど、グーグル先生あるんで!」
「アハッ、そっか!」
「じゃ、あんまりAに振り回されないように!」
「うん!・・・って、え、?」
さらっと言われたセリフに、思わず聞き返すと
止まっていたエレベーターの矢印ボタンを押したミチルちゃんが振り返る。
「あの子、溜め込む上に、頑固な方だから!すぐ引きこもるし!」
「・・・あぁ、、わかるかも(笑)」
「でしょ〜。ほんっと便秘みたいな子なんで(笑)」
俺の言葉を背にエレベーターに乗り込んで、開くボタンを長押し。
「ちょっと!!仮にも俺の奥さん!(笑)」
「残念。私はもっと付き合いの長い親友!(笑)」
そういって、ミチルちゃんは「また来まーす!」って扉を閉めて手を振って。
俺も「彼氏さんお大事にね!」って手を振ると下に消えていったミチルちゃんは
多分俺の強力なライバル。
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作者名:にゃん | 作成日時:2020年3月21日 9時