オワリノナイ恋 / A. Masaki【19】 (ページ29)

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749.正反対の子･･･A ページ29

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受け取った新居の鍵を使ってエレベータで契約したフロアまで上がる。

新築だからか、どこもかしこも新品の匂いがして
ここで、Aちゃんとの新生活が始まるんだって思ったら
なんだか胸がうずうずするっていうか、くすぐったかった。

ピーン。って音が鳴ってモニターにフロアが表示されて
ゆっくりと開いた扉を出ようとすると･･･

「わっ、、、」

「おっ、、」

乗り込もうとした人とぶつかりそうになって
互いに、ピタッと止まった。

「すんませ、、」

「あ、こちらこそ、」

目の前にいたのは、金髪ボブのすらっとした綺麗な子。
向こうもこっちを見て、固まっちゃって
こんなに早く、住人さんと鉢合わせする？って思ったけどふと思い出した。

このエレベーター、鍵持ってる部屋のフロアにしか止まらないじゃんって。
さっきのモニターの番号はちゃんと見たし、、このフロアは俺の部屋のフロアに間違いない。

･･･っていうことは、、

「あ、、」

金髪の綺麗な人は、俺を見てようやく声をあげて

「相葉さん、、？」

その声を聞いて、確信した。

「もしかして･･･ミチルちゃん･･･？」

そう呼ぶと、金髪美女さんは
えぇー！って驚いた顔をした。

「すごーい！え、本物！！」

「や、あの、、え？」

「あ、すみません(笑)芸能人こんなに近くで見たことなかったから(笑)」

ミチルちゃんであろうその人は、本当にAちゃんの親友？ってくらい色々真逆で。
いや、悪い意味じゃないんだけど･･･イメージとの違いに、ちょっとびっくり。

金髪ボブに大きな目がさらに大きく見えるバッチリ化粧。
ピタッとしたTシャツに、ダメージの効いたジーパン。
大人しそうなAちゃんとは反対に、パワフルでノリが若そうな女の子。