42.食事のお誘い ページ42
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雅紀くんから電話が来たのに今日に限って、朝一番で会議だからって電話をすぐに切って
社長の家の車が迎えに来る前に準備を済ませた。
あんまりにも急いでたもんだから
今日からツアーだって言ってたのも忘れてて、思い出したのは電話が切れた後。
頑張ってね、の一言も言えなかったことに後から凄く後悔した。
落ち込みながら携帯をしまおうとすると携帯の着信が響いて。
雅紀くんが掛け直してきたのかも！って画面をみると、そこには社長のドライバーさんの名前。
小さくため息をついて電話に出ると、到着しました、の報告。
朝の挨拶の後、今降ります。って言いながら急いで鞄と手帳を持ってマンションの下に降りた。
｢おはようございます｣
｢あぁ、おはよ、｣
｢本日の予定の確認してもよろしいですか？｣
それでも、雅紀くんのことで後悔していられるほど今日はゆっくりできなくて
車に乗った途端、すぐに仕事の顔と化す。
一通り、スケジュールを伝え終わると
社長は、ウーゆぅと考えたのちに口を開いた。
｢と言うことは今日は、何時上がり？｣
｢19時･･･ですかね、、遅く見積もっても。最後の視察先は次に予定があるらしく終了時間厳守だと言われているので｣
｢･･･最近にしては、早い方だな。」
｢そうですね。珍しく。」
｢じゃあ、その後食事でもどうかな｣
｢食事･･･ですか？｣
｢イタリアンなんだけど。仕事の話も色々したいし。･･･あ、予定入ってる？｣
｢わかりました、今日はフリーなので時間空けておきます(笑)｣
なんて言ってると、会議先の会社のビルが遠くに見えた。
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作者名：にゃん | 作成日時：2017年11月29日 0時
