ONEPIECE FILM R=͟͟͞͞E=͟͟͞͞D=͟͟͞͞ BLACK (ページ5)

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第　五　話ページ5

｢敵船だー！！！｣

その声が響くと皆、戦闘態勢に入った。
ウタとAは奥の部屋に入って隠れていた

｢ねぇ、A。何でウタ達は隠れてるの？｣

『シャンクス達の邪魔をしない為だよ。』

｢でもわたし、戦いたい！シャンクスみたいに強くなるんだ！｣

『ダメだよ。ウタが行ったところで怪我をするけだかもしれない』

するとウタは頬を膨らませて、憤慨したように怒った。

｢ウタは強いんだよ！！！Aよりもね！！怪我するわけないじゃない！！！｣

待って、と言っても遅かった。
ウタは部屋を飛び出し、駆けて行った

『ウタ！！！！』

Aはウタを追いかけた。

船の外では船員全員が戦っていた。

｢ヤソップ！！！！右だ！！｣

｢分かってらァ！！｣

ヤソップが引き金を引こうとすると後ろから幼い声が聞こえてくる

｢シャンクスゥゥゥ！！！｣

ウタだ。

ヤソップが気を取られた隙に、剣が右腕を掠った。

｢クッ……！何でここにウタがいやがる！！｣

｢知らねェ！！！Aはどうした！！！｣

｢余所見するな！！やられるぞ！！！｣

強くは無いが数が多いこの敵船を子供を守りながら相手をする事など、あまりにも難しかった。

そして

ウタの存在に気づいた一人の男がウタの方に向かって行った。

剣が振り下ろされる

その一瞬がゆっくりと鮮明に見えた。
シャンクス達、共々目を見開いた

『ウタッ！！！！』

Aが飛び出し、ウタを庇うように覆い被さった。

背中から血が吹き出し、その顔は痛みで歪んでいた

『う"ッ……ぁ……』

｢A！！！！｣

ウタはAは腕の中で泣き叫んだ。
それを見ていた船員達は額に青筋を立て、敵船を殲滅させた。

｢ホンゴウ！！！Aを頼んだ！｣

シャンクスはそう叫ぶとホンゴウはウタと気を失っているAを腕に抱えて船内へと走った。

｢ウタ……死にはしない。何で出て来たんだ？｣

いつまでもAの寝ているベッドに顔を埋めて泣いているウタにそうシャンクスが聞いた。

｢……ヒック、だって、だって……Aが悪いんだよ……ウタ、しゃ、シャンクス達とた、戦いたかっただけでっ……うぅｯ……｣

｢Aは止めたんだろ？ウタ、お前にも非がある。Aが起きたらちゃんと謝れ。｣

｢う"んｯ……｣

Aの意識はまだ戻ってはいなかった