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第 四 話 ページ4

船の甲板に出て風に当たっている少年が一人。

呟くように歌を口ずさんでいた

『_______♪』

綺麗な歌声は風へ乗って消えて行く

「あー!!Aが歌ってる!もー!わたしが歌手でAはえんそう者でしょー!わたしが歌うの〜〜!」

『一人の時くらい別に良いでしょ。』

「だめー!!!ウタが歌うの!Aはえんそうして!!」

『……今はそんな気分じゃないんだ。ごめんね』

いつの間にか暗い顔になっている
拳に力が入り、顔は俯いたまま。

「ウタは今、歌いたいの!ほら!ピアノひいてひいて〜〜」

ウタはAの服を掴み、グイッと引っ張っている。
引っ張られている本人はウタの手を離そうとウタの手に触れた

『ウタ、!』

「お兄ちゃん意地悪すんなよ〜!!」

後ろからヤジが飛ぶ。
振り向くとそこには船員達が酒を飲んで、笑っている船員達。


そこにはシャンクスも居た。

「そう言わずに弾いてやれよ。A!俺たちゃ音楽家二人の歌を聞いてねぇとやってらんねぇよ!!」

「「ガーハッハッハッハ!!!!!」」

「お前ら、朝っぱらから飲み過ぎだ。馬鹿野郎共」

副船長のベックマンがそう言う。

「Aもウタも喧嘩するなよ。コイツらが余計に喧しくなる」

『うん、ごめんね。』

ウタはまだAの服を掴んだまま。
痺れを切らしたAは分かったよ、と言ってピアノの椅子に座った

ピアノの鍵盤に触れ、ペダルを踏む。
そうすればウタの幼い綺麗な歌声が聞こえてくる

『っ………』


小さく揺れる瞳。













Aside








分かってる

分かってるよ

みんなに悪気が無いことくらい

でも

その一言が

どうしても辛いんだ




あの場所は僕の場所だった。

あの場所が好きだった

でも

でも









ダメだ

これ以上は

分かってる

僕はお兄ちゃんだから

ウタのたった一人のお兄ちゃんなんだから



だから



















少しだけ胸が苦しくなる自分が

凄く憎たらしい













「……A?」

驚いて見上げればウタの顔がそこにあった。

「どうしたの?途中で辞めちゃったけど……どこか痛い?」

『……ううん。痛くないよ。ほら、弾くから歌って』




こんなに健気で心配してくれる妹に



こんな風に思ってしまう自分が



一番愚かなんだろうな












────────








部活終わって帰って来たらお気に入り100も来ててビックリして飛んだ。

コメント嬉しかった( ˙ᒡ̱˙ )

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レイあむ(プロフ) - あれ、なんでだろ、目から滝が…更新頑張ってください (2023年3月12日 1時) (レス) @page8 id: cf5f1f8787 (このIDを非表示/違反報告)
ハンカチモンスター(プロフ) - 面白いです!更新頑張ったください! (2022年10月3日 10時) (レス) id: dd4a83489c (このIDを非表示/違反報告)
- お兄ちゃんだから。で、じわってきました。この作品を作ろうって思ってくれてありがとうございます!!! (2022年9月30日 20時) (レス) @page8 id: eb2956f6d8 (このIDを非表示/違反報告)
月及派(プロフ) - 面白い!続きが楽しみ (2022年9月21日 11時) (レス) id: 2aae637588 (このIDを非表示/違反報告)
カオスウルフ(プロフ) - 続き待ってます (2022年9月20日 0時) (レス) @page7 id: 2bb34c05f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆにこーん。 | 作成日時:2022年9月14日 21時

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