問いの少女 (ページ4)

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(1)衝動に従う夢ページ4

私には、「衝動」がないのかもしれない。
無いというか、押さえつけすぎてるのかもしれない。

スーパーエゴが強すぎて、
正しいと思った「延々と続く日々」だけを繰り返すだけでいいと思っていたのかもしれない。

私は、変わらなければいけない。
"衝動"がそう言い、私はそれに従った。

…

衝動に、選択を捧ぐ。
その途端、今まで問い続けてきた"世界"というものが壊れた気がした。

＿「世間とは君じゃないか」という言葉があるように、世界は私の頭の中にあったんだ。
壊すも何も自由。

「あはははははは！コワセコワセ」

私は思うがままに物を破壊し、
人を破壊した。

…

けど。
それが通用するほど、甘い世界ではなかった。

私の目の前に、いくつもの壁が立ちはだかる。

それは「罪悪感」という名前の壁と、
「規範」という名前の壁と、
「正義」という名前の壁だった。

その壁たちは私に問う。

「貴方は罪を犯したと言う自覚はないの？」
「貴方は間違っていると分からないの？」
「貴方は悪だということが分からないの？」

「「「貴方は、人間として最低だということが、分からないの？？？」」」

ウザイ。
最初にでてきた言葉はそれだった。

「「「貴方は選択を間違えたのよ」」」

選択を間違えた？そんな訳が無い。
私は、今とても愉快だ。

これがタダシイのだ。
コレイガイノセイカイハナイ。

コワセコワセコワセコワセコワセ。
キエロキエロキエロキエロキエロ。

私は……間違ってなんて……ナイ！
私こそが全て、ワタシがタダしい、ワタシがセカイ、私が……

…

…

…壁もなにも、全て壊せばいいわ。
私はフラフラと壁に向かって歩き…

そこで、私の意識は途切れた