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かっちゃんの背にAさんが乗る。
二人分の背中を見送りながら、左手に嵌った指輪を見る。
誰にも言ったことは無い。
この想いは。
中学の頃、ボクはAさんの事が好きだった。
“無個性”だったボクを笑わないでいてくれたのは彼女だけだった。
だからといって、“必ずヒーローになれる”とも言わなかった。
ただ、
やってみなくちゃわからないじゃない。
そう言ってはにかんだ彼女の笑顔が忘れられなかった。
好きだった彼女だからこそ、彼女が誰を見ていたのか直ぐに分かった。
やっとほんの少しだけ進み始めた2人の背中を見送る。
どうか、幸せであれ。と。
そんな風に考えていると無性に逢いたくなった人がいた。
幸せはボクの方がはやかった。
その点はささやかな自慢である。
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ももこ - 読みながら綺麗って思いました。表現難しいけどすごく綺麗で大人な、でも好きって気持ちがとっても伝わってきてドキドキするような素敵なお話でした、読めて幸せです！ありがとうございます！ (2019年11月4日 12時) (
レス) id: 39241fb5dd (このIDを非表示/違反報告)
おちょぼけ(プロフ) - こりんさん» 嬉しいコメントありがとうございます!楽しんで頂けたなら幸いです。 (2019年10月2日 22時) (レス) id: bb839073ff (このIDを非表示/違反報告)
こりん(プロフ) - 言葉の端々に上品さがあり一気に心を掴まれました。大人同士の恋、素敵です。。 (2019年9月17日 3時) (レス) id: aaaa77931c (このIDを非表示/違反報告)
おちょぼけ(プロフ) - 花帆さん» 伝わってとても嬉しいです!結構、考えた所なんで。感想毎度ありがとうございます!本当に嬉しいです (2019年8月15日 22時) (レス) id: bb839073ff (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 「中学の頃からカッコ良かった」と言われて、かっちゃんがグッと来てるのが伝わってきた(*´ω｀*) この後どうなるのか楽しみです♪ (2019年8月12日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おちょぼけ | 作成日時：2019年6月6日 22時
