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「なんで」
すぐに返された疑問に俺は何も答えることは出来なかった。
“個性”が地味だから。
俺に漢気がないから。
所詮俺はその他一般の凡人だから。
答えられる理由はいくらでもあるのに、言葉にすることは出来なかった。
「はい返す」
「お、おう。ありが…」
押し付けられた紙を受け取る時、別の感触がある。
なんだと手元を見ると、
「…おまもり？」
「そ、私の。
私が毎日願掛けしてるやつだからご利益あるよ」
俺に渡す理由が分からなかった。
ただ彼女は俺を真っ直ぐに見てこう言った。
「…後悔するってわかってるなら諦めたらダメだよ」
後から気づくのだがその言葉は紅頼雄斗の言っていたことと同じ意味だった。
胸が掴まれたように苦しくなって、涙が出そうになる。
「まぁ私は、お守りなくても多分大丈夫。
進路希望調査書、ちゃんと名前書かないとダメだよ」
幸いにも彼女は友達に呼ばれ俺の元から離れていった。
諦められない事に気付かされた。
大丈夫、俺の心の奥にはまだ漢気が残っている。
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小桜(プロフ) - 切島くんが恋してるの可愛すぎましたっ！最高です！ (2021年10月18日 22時) (
レス) @page33 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
壬生(プロフ) - もうこれ、展開覚えて台詞も覚えるほど読んでしまう程キュンキュンしちゃう作品でした！！こんな素敵な作品を作ってくださり有難うございました！！ (2021年3月6日 11時) (レス) id: 37023bc587 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - ああもう最高でした、、切島くんかっこいいし笑 (2020年8月25日 21時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
菜月 - 切島くん再推しなので本当にこの作品を読めて嬉しかったです！ (2019年11月30日 13時) (レス) id: ed9b976bb6 (このIDを非表示/違反報告)
おちょぼけ(プロフ) - ＴＲＮＰさん» そう言ってもらえて嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2018年12月1日 17時) (レス) id: b5b60748e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おちょぼけ | 作成日時：2018年9月13日 20時
