１０７.幼子はじめての学校�� ページ25
「この式を因数分解して〜定数Xに7を代入〜。」
淡々と左から右へと流れる数学�供�
頭の中は壮大な宇宙と化し、XやY、θが飛び回っている。
わっからん……ほんまにわっからん………。
…………(+.+)(-.-)(_ _)..zzZZスヤァ
ハッ(゜ロ゜;！
これを幾度と無く繰り返しながらも、時計は先程から全く持って進んでいない。壊れているんじゃないだろうか。
誰一人動く気配すらしない、月曜日の朝の授業。
子守唄に定評のあるおじいちゃん先生は今日も黒板とのお喋りだ。
優しいけど眠すぎて何言ってるか全然わかんないんだよね………。
まあいいや帰って国木田さんに聞こう。
こういう静かな授業の時には違うクラスの音がよく聞こえる。
助動詞の活用を唱える古典。
リスニングＣＤの流れる英語。
子どもの泣き声。
………………………ん？？
ちょっと待って最後の何？？
睡魔に襲われてた頭が瞬時に覚醒する。
だんだんと近付いてくる泣き声。
睡魔に襲われた
カツカツと規則的に響く靴音。生真面目そうだ。
成人男性かな？それもきっと若い。
そして、それを追うようにして響く啜り泣き。
私のクラスの前で停まり、コンコンコンとリズミカルなノックが眠りの果てに堕ちた
「え？何？」
「誰か来たの？」
「ていうか凄い眠いんだけど〜」
眠そうな目を擦りながら再び
「……失礼します。」
ノックから数秒。控え目に開けられた扉と挨拶の声。しかもめっちゃ聞いたことあるー
『くっ国木田さん！！？？？』
思わず立ち上がるとガタンと大きな音を立てた椅子にクラスのほとんどが眠りから覚めた。
「A……すまん……
「うぅぇぁあ〜A〜！！」」
『ええぇぇぇ』
現れたのは国木田さんに抱っこされ、まん丸のほっぺを真っ赤に染めて涙を浮かべる安吾さん(四歳)。
うるうるとした大きな瞳からは、私を見た途端に堰を切ったように大粒の涙が零れだし、小さな手のひらを一生懸命此方に伸ばしてくる。
どうしよう。取り敢えずめっちゃ可愛い。
気付いたら私は、授業中と言うことも忘れ、安吾さんを抱き上げるために教室の前まで進んでいた。
「すまんな。A。初めは良い子にしていたんだが、暫くすると泣き出してしまい………」
心底疲れたというように溜め息をつきながら前髪をかきあげる国木田さん。
よく見ると、普段はピシッとしている髪も今は左右に散っていた。
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あねもね(プロフ) - 莉玖梠さん» 今年の四月馬鹿はがっつり被ってましたね〜(笑)私も文マヨ開いて驚きました！！ちょっと書いては保存して……のスーパー亀更新なんですが、いつも見てくださってありがとうございます！！ (2018年4月22日 15時) (
レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
莉玖梠(プロフ) - ヤバいです！！更新するたびちび安吾可愛すぎます！！公式のが出てるのでなお想像がしやすくなりましたね！！ (2018年4月22日 0時) (レス) id: a35683e8e9 (このIDを非表示/違反報告)
あねもね(プロフ) - 莉玖梠さん» わ〜！！ありがとうございます！！頑張ります！！いつも応援コメントありがとうございます！！これからもどうぞよろしくお願いいたします！！ (2018年4月8日 19時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
莉玖梠(プロフ) - 受験生なんですか！！勉強が大変ですね。更新はゆっくり待ってますので無理をしないで頑張って下さい！！ (2018年4月8日 18時) (レス) id: a35683e8e9 (このIDを非表示/違反報告)
あねもね(プロフ) - 結城憂樹さん» ありがとうございます！！ほんっとに、こういうコメント凄い嬉しいです！！ありがとうございます！！頑張ります！！ (2018年4月8日 18時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あねもね | 作成日時：2018年3月8日 18時
