１０２.眠れますか？安吾さん ページ20
階段を昇ると直ぐに私の部屋。
『安吾さーん着きましたよー』
「んぅ………」
半分眠った安吾さんを抱っこしたまま足で扉を開けると、左肩と首筋に濡れた髪が当たってくすぐったい。
社員寮の狭い和室に、布団は一枚しかない。
…………年頃の女としては考えた方が良いのだろうが、太宰さんならともかく安吾さんなら大丈夫だろう。
それに、今の
一人で寝かす方が心配だ。
狭い布団にゆっくり下ろすと何かを求めるように手が空を掴む。
「………A……。」
『はい？』
「Aも……ねる………？」
………可愛すぎるのも罪だと思う……。
わかるだろうかこの気持ち。
心臓の辺りがギュッとなって顔が一気に熱くなる。思わず右手で押さえた口元からは熱い息が漏れる。
『………大丈夫ですよ。私も寝ますから。』
なんとか平静を保って言葉にすると、安心したように小さな手で私の手を握って眠りに堕ちた。
…………今のなに！！！！？？？
思い出すだけでなんか恥ずかしい。
自分でも何が起こったのか理解が追い付いていない。
……………………………取り敢えずもう寝よう。
眠ったばかりの安吾さんを起こさないように、ゆっくり布団に潜り込む。
枕に頭をつけると規則正しい心音が伝わってくる。
背中をとんとんと優しく叩くと、少し強張っていた身体からすっと力が抜けた。
やっぱり、緊張してたのかな。
お風呂上がりで少し紅く染まった丸い頬に細い顎。小さく空いたピンク色の唇に、その少し上の
長い睫毛は呼吸と共に揺れている。
何処からどうみても、ミニサイズの安吾さんだ。
記憶の無い安吾さん。
早く戻って貰わないと。
それまでは私が守ってあげないと。
…………違う。私の本心はこんなものではない。
早く戻って、大きな手で頭を撫でて欲しい。
”どうしたんですか、A？“
舌足らずの高い声じゃなくて、低い声で色んな話をして欲しい。
………………寂しい。
そんなことを思っていたら、
いつの間にか私も眠りに堕ちていた。
《作者の戯れ言》
DearA様
何時も、この作品を読んでいただいて有り難う御座います！！
この度は、更新が遅くなってしまい、申し訳有りませんでした( ﾉ;_ _)ﾉ
作者はこの４月をもちまして、無事に受験生となりました。
これからも、書きたい話は溢れ、書けない時間も溢れるという最悪の更新状態となるでしょうが、どうかこれからも評価やコメント等よろしくお願いいたします。
fromあねもね
１０３.おはようございます→←１０１.いやこれ色々どうしよう！��
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あねもね(プロフ) - 莉玖梠さん» 今年の四月馬鹿はがっつり被ってましたね〜(笑)私も文マヨ開いて驚きました！！ちょっと書いては保存して……のスーパー亀更新なんですが、いつも見てくださってありがとうございます！！ (2018年4月22日 15時) (
レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
莉玖梠(プロフ) - ヤバいです！！更新するたびちび安吾可愛すぎます！！公式のが出てるのでなお想像がしやすくなりましたね！！ (2018年4月22日 0時) (レス) id: a35683e8e9 (このIDを非表示/違反報告)
あねもね(プロフ) - 莉玖梠さん» わ〜！！ありがとうございます！！頑張ります！！いつも応援コメントありがとうございます！！これからもどうぞよろしくお願いいたします！！ (2018年4月8日 19時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
莉玖梠(プロフ) - 受験生なんですか！！勉強が大変ですね。更新はゆっくり待ってますので無理をしないで頑張って下さい！！ (2018年4月8日 18時) (レス) id: a35683e8e9 (このIDを非表示/違反報告)
あねもね(プロフ) - 結城憂樹さん» ありがとうございます！！ほんっとに、こういうコメント凄い嬉しいです！！ありがとうございます！！頑張ります！！ (2018年4月8日 18時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あねもね | 作成日時：2018年3月8日 18時
